プーチンのウクライナ侵攻は、想像以上に思惑が外れたようです。軍の死者も発表とは桁違いのようです。
遮断した通信もイーロン・マスクの提供した通信装置が破ったようです。あのトラックで送ったというのが効いたようです。
宮崎さんがそのプーチンの苦戦振りを報告してくれています。プーチンはやはり甘く見ていたのが命取りになりそうです。
流石にもう反撃の余地はなさそうです。さて、どうするのか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022) 3月17日(木曜日)弐 通巻第7264号
ロシア軍の死者、7000名を超え、複数の将軍も戦死
ロシアの発表は498名。戦果は大本営発表のごとし
「ゲラシモフ・ドクトリン」とは次の戦争ではハッカー、宣伝戦などハイブリッド戦争が開戦前に優劣を決める。物理的な軍事 衝突は20%、戦争前のインフラ破壊、通信網断絶などハイブリッドが80%になるだろうとした画期的なロシアの戦争方法の路 線変更である。
プーチンが「次の覇者はAIだ」とする戦争観の基盤である。
ワレリー・ゲラシモフは参謀総長兼務陸軍上級大将。チェチェン戦争の指揮を執り、陸軍内で頭角を現した。
当該ドクトリンは、2013年のゲラシモフのスピーチに基づくもので、「『アラブの春』の教訓は戦争手段の重点が、軍事的 手段から非軍事的手段に移行した」ことを眼目とする。
したがって、今後の戦争では、「武力行使は平和維持や危機管理を名目として最終的に行われることが多い」とし、軍事的手段と 非軍事的手段のバランスを1対4とした。
ちなみにEU諸国とカナダなどはゲラシモフを制裁リストに加えて、資産凍結を講じた。遅れて日本政府も3月1日にゲラシモフ の資産凍結制裁を発表している。
かくしてハッカー部隊を投入し、先にインフラ寸断作戦を仕掛け、ウクライナ軍の通信網を寸断した上で、軍事行動を起こした プーチンは、自身にみちていたのではないか。まさか、寸断したはずの通信網をイーロン・マスクが宇宙衛星で補完したとは。
2月27日の段階でウクライナ国防省副大臣はロシア軍の死者は4300名だと発表していた。フェイクだとロシアは否定し、3 月2日になってロシア軍は死者数を498名に「下方修正」していた。
同日、ロイターはロシア軍の死者は7000名と報じたが、3月16日にニューヨークタイムズは「ロシア軍の死者は7000名 を超えたと米国防省は見ている」と報道した。
プーチンの思惑は大きく外れた。
後は、習皇帝がどうするかでしょうが、やはり今更応援も難しそうです。何とか、下手な手を打ってロシア・特亜3国の崩壊を期待したいものです。
バカな習皇帝ならやりそう。