何と、こんな時期にパキスタンの首相がモスクワ訪問だそうです。一体何があるのでしょうか。
ここでもパイプラインだそうです。Chinaだけでなくロシアも手を出していたようです。流石プーチン抜け目がないようです。
宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、世界は何でもありのようです。
要は、皆金の亡者に成り下がっているということなのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)2月25日(金曜日) 通巻7230号 <前日発行>
こんなタイミングにイムラン・カーン首相がモスクワ訪問。何故?
カラチ → パンジャブ間1100キロのガスパイプライン建設へ
パキスタンの商都カラチから内陸部パンジャブへガスのパイプラインを建設する大プロジェクトは2021年5月28日にロシ アとの間で署名し、いつ開始するかという最終の詰めが残っていた。
全長1100キロ、年間124憶立方メートル(将来的には160憶まで引き揚げる)、総工費は15億ドルから35億ドル で、パキスタンが74%を負担し、ロシアが26%。
カラチは古くからアラビア諸国との交易で栄え、ここにサウジアラビアも石油精製施設を建設するプロジェクトが提示された。 パキスタンは中国が開発してきたグアダル港のプロジェクトを事実上放棄した。
パンジャブ地方にはイスラマバード、ラホールなど人口凋密地帯の電力をまかなう発電所があり、カラーからインダス河域をさ かのぼってパイプラインが敷設される。
ロシアの傘下企業は、西側の制裁を警戒してかガスプロムは加わらず、東方パイプライン、TMK、ロシア・エネルギー省等が コンソーシアムを結成する形式を取る。
2月23日、ロシアはウクライナ東部に軍を派遣し軍事作戦にでた。世界がロシア制裁を叫ぶタイミングでパキスタンのイムラ ン・カーン首相の特別機はモスクワへ到着した。パキスタン首相のモスクワ訪問は1999年にシャリフ首相以来、23年ぶりで ある。
両国関係は細い絆でしか結ばれていなかったのは、アフガニスタン戦争中にパキスタンが米軍の空軍基地を提供し、米国との関 係を強めた所為で、またロシア国内には2500万人のムスリムがいる。したがってパキスタンは容易に西側のモスクワ制裁に同 調できないのである。
もう、世界は複雑怪奇です。と言うか、これが世界のリーダーのレベルなんでしょう。
シラス国を世界になんて甘いことを言ってる場合じゃないのかも。所詮、人間なんてこの程度なのかも。
さて、世界はどうなるのでしょうか。