団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★リチウム最大埋蔵地は物騒なコンゴの山奥だった

2022年06月04日 | エネルギー 環境

 

EVの未来を握っているリチウムの最大埋蔵地はコンゴなのだそうです。そのコンゴが紛争の収まらないということで開発も難しいようです。
  リチウムを海水から取り出したり日本の近海から取り出す技術を日本が開発すれば世界を制することが出来ると思うのですがコストが合わないのでしょうか。

  宮崎さんがこのコンゴについて報告してくれています。それにしてもEVは本当に世界を制するのでしょうか。
  宮崎さんは疑っているようです。やはり、裏で動いている奴等がいるようです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和四年(2022)5月31日(火曜日) 通巻第7353号 

 リチウム最大埋蔵地は物騒なコンゴの山奥だった
   南東部マノノ鉱山で4億トンのリチウム=世界最大の埋蔵量

 EVブーム。さらに補助金がつくので軽EVは180万円台。東京都からの補助金を加えると、130万円台で、軽EVを買え る。おりからガソリン高騰、EV懐疑論をよそに売れ行きが伸びているそうな。

 しかしEVの死命を制するのはリチウム・イオン電池とコバルトである。電池の質そのものは大きなイノベーションが相次い で、位置も車底におかれてスペース問題は解決した。
またEVスタンドも増えている。乾電池業界ではかなり以前からリチウム・イオン電池は、マンガン電池の十倍のパワーがあると して重宝されてきた。

 これまでは南米とジンバブエなど南半球で鉱山開発がすすみ、カナダの企業が南米産の採掘、運送、精製、販売を手がけてき た。豪は原石のまま、中国へ輸出し、精製をまかせてきた。
鉱石から精製されるのは6%でしかなく、残りは産業廃棄物だ。なぜ、こういう非効率的なプロセスなのかと言えば、西側がとり つかれた「脱炭素」である。
地球温暖化は嘘とわかっているのにカーボンゼロ実現などと、異様な構造を生み出した。ちなみに佐渡金山は廃れたが、日本でも 鹿児島に菱刈金山があって、住友金属鉱業は金を含有する鉱石をトラックで港に鹿子木まで運び、そこで精製している。

 四億トンのリチウム埋蔵が確認されたのはコンゴ南東部マノノ。タンガニーカ県に属し、最近は近くに空港も出来た。地理的に は内陸部だが、ルクシ川を利用する船の水運が開けている。
問題は部族が乱闘、戦闘をくりかえすので、治安の悪さが鉱山開発を妨げていることである。

 近くのコバルト鉱山では中国人の鉱山技師や現場監督の誘拐、殺害事件が後を絶たず、治安部隊は信用がなく、まして現地は部 族同士の争いが絶えない。採掘利権をめぐって部族同士が戦闘を繰り返してきた。

 コンゴ民主共和国が嘗て「ザイール」を国名としていたときの独裁者はモブツ・セセ・セコ(大統領在任は 1965~1997)、世界最大のコバルト産出を誇り、利権獲得の腐敗がはびこった。コバルトはハイテク材料に欠かせない戦 略的鉱物資源とはわかっていたが、今日ほどの需要はなかった。
1990年代にITブームが来て、レアアースに焦点が移行した時期もあった。

 ちなみにレアアースは80%を中国が生産するが、埋蔵世界一はアメリカだ。脱炭素、クリーンエネルギーとかで、石炭まで制 限されている西側ゆえに、アメリカにおけるレアアース鉱山の開発は手がつけられないままである。
だから脱炭素は中国とロシアが裨益する。とくに石炭火力発言を増やし公害をまきちらして、平然と環境破壊、重労働を気にもし ないで生産できる中国は、西側のアキレス腱を握っていることになる。

 コバルト埋蔵はコンゴのほかにはカナダで生産されている。日本ではエンジンの触媒や高速切断に使われた。EVブームがき て、リチウム・イオン電池のスペックが替わり、むしろリチウム需要が天文学的となった。

 コンゴの奥地、マノノはダイヤモンド鉱床に付帯して露天掘りというが、はたして内陸部からゲリラを戦いながら長距離を運ぶ わけだから、西側において末端価格は暴騰するに決まっている。

 さて国際政治における問題は何かと言えば、レアアースとレアメタルの供給が中国に握られていること。アルミとニッケルはロ シア企業が強いことである。
 そして皮肉なことにリチウム・イオン電池メーカーは日本勢が圧倒的につよくパナソニック、TDK、村田製作所、昭和電工、 エクセルなどが競う。近年は中国のCATL、韓国のLG化学などの猛追が顕著になってきた。

  やはり、日本が近海からレアメタルやメタンハイドレートなどの資源の開発に本気で取り組み実現させることで世界制覇を目指すべきでしょう。
  それが出来れば世界も安定するのじゃないでしょうか。やはり、青山さんの活動に期待します。


★上海、6月1日にロックダウン事実上解除

2022年06月04日 | 中国

 何と上海のロックダウンが解除されるそうです。本当でしょうか。と言うか上手く行くのでしょうか。

  そのロックダウンの影響を妙佛 DEEP MAXさんが取り上げてくれています。

   

  ロックダウンで貿易相手が替わるという現象も起きているようです。これは歓迎すべきことです。

 

  習皇帝の命令で数字を動かしアメリカより良い数字を出すようです。

05-01 中国国内の消費が崩壊中なのに「アメリカより良い」と主張する準備


  しかし、未だにChinaから撤退しないと言うか出来ない企業の未来は真っ暗ですね。まさに、自業自得です。
  さて、どうなるのでしょうか。


★フィンランドはムーミンが代弁する、のんびり国家ではなかった

2022年06月04日 | 国際

 

ウクライナ戦争でフィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請が騒がれています。
  イメージとしてはのんびりした国のように思っていましたが、なかなかしたたかなようです。どこやらの平和ボケ国とは大違いのようです。

  宮崎さんが取り上げてくれています。やはり、世界で未だに平和ボケなのは日本だけなのかもしれません。何とも恥ずかしいですが、これも国会議員の大半が特亜3国の下僕に成り下がって奴等の為に働いているからなのでしょう。
  兎に角、日本の政治の劣化は目も当てられません。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和四年(2022)5月30日(月曜日) 弐 通巻第7352号 

 フィンランドは高度武装国家、スウェーデンも防衛費増強
  フィンランドはムーミンが代弁する、のんびり国家ではなかった

 ロシアのウクライナ侵攻で、世界史における激変の一つが北大西洋条約機構(NATO)へのスウェーデン、フィンランドの加 盟申請である。従来、スウェーデンとフィンランドはNATOの公式加盟国ではないが、「戦略的パートナー」として扱われてき た。

 すでに 1994年に締結された「平和のためのパートナーシップ」があり、米国、英国、フランス、ドイツとの連携が存在する。またフィンランド、スウェーデン、ノ ルウェー、デンマーク、アイスランド五ケ国の「北欧防衛協力(NORDEFCO)」がある。北欧の防衛協力は、防衛の分野に おける北欧諸国間の協力である。

 そのうえ、スウェーデンとフィンランドは、軍事力を増強してきた。両国は軍事技術があり、空軍と海軍の充実、その武器体系 はNATO諸国並みの揃えがあり、戦闘機、サイバー機能とをもって、その軍事力は北極圏とバルト海における強力な存在だっ た。NATOにとって、グリーンランド、アイスランド、英国周辺地域はロシアからの脅威にさらされている。軍事力が脆弱なリ トアニア、ラトビア、エストニアのバルト三国の安全保障にも資してきた。
 ましてスウェーデンとフィンランドはユーロには加わっていないけれども、1995年以来『EU』加盟国である。

 人口的にはフィンランド550万人、スウェーデン1,000万人。防衛予算はフィンランドがGDPの2%、スウェーデンは GDPの1・85%だ。

 とくに1340キロの国境を接するフィンランドにとって、ロシアの軍事的脅威に対応するために18歳以上の男性は懲役義 務。女性は志願制。現在の兵力は28万、予備役が60万と、その人口比からみても欧州最大である。
 米国からF35ジェット戦戦闘機64機の導入も正式契約済である。
 ロシアは直ちにフィンランドへのガス輸出を停止したが、フィンランドは慌てず騒がず、というのも、燃料備蓄五ケ月、穀物備 蓄六ケ月。医療品備蓄が10ケ月分があって、戦争に対応する態勢がある。それもこれも1939年のロシアとの戦争で2・5万 の死者をだすという苦い経験から来る。どこかのヘイワ憲法国家とは気構えが違うのだ。

現在、NATO加盟に立ちはだかるのはトルコだが、すでに両国外相はアンカラを訪問し、実質討議に入っている。

  やはり、これが普通の国の考え方なのでしょう。詰まりは浮世離れした国は日本だけじゃないでしょうか。
  それだけ、特亜3国等のスパイ議員が国会にうようよしている証拠でしょう。詰まりはこんな奴等を日本の為に仕事をする議員に替えるしかない。

  やはり、「いい加減に目を覚まさんかい、日本人! 」ですね。目覚めよ日本人。


★対中非難決議、参院足踏み ウイグル迫害 厳格化自民模索も公明難色

2022年06月04日 | 公明党

 ウイグル虐殺に対する非難決議は何時の間にか有耶無耶になってしまっていましたが、何と未だに出来ないようです。
  そこにはやはり売国公明党の反対があるようです。政府・自民党も完全に終わっていますね。
  と言うか、それだけ特亜3国の下僕がうようよしている証拠でしょう。何とも情けない奴等です。

  政府・自民党は公明党の応援を切った小野田紀美さんの気概を見習って欲しいですがそんな奴はいないのでしょう。
  せめて、護る会の会員議員にはその矜持を見習って欲しい。出来るかな。


★中国の大学新卒は1076万人。ところが激しい求職活動が見られない

2022年06月04日 | 中国

 

Chinaの大学新卒は相変わらず凄まじい人数のようです。それを吸収する余裕はもうChina経済には不可能のようです。
  ところが、激しい求職活動が見られないのだそうです。

  宮崎さんが報告してくれています。何と、豊になった世代の学生達はがつがつしなくなっているようです。これは面白いですね。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和四年(2022)5月30日(月曜日) 通巻第7351号

  中国の大学新卒は1076万人。ところが激しい求職活動が見られない 
   Z世代は「ほどほどに働き、残りは趣味と遊び」という人生観

 夢を描かない、人生に成功を期待しないのが1995年から2005年あたりに生まれ、中国経済が右肩カーブで上昇して いた 時代をのほほんと過ごした中国人の若者たちで、「Z世代」と言われる。

 中国の夢を説く習近平の演説にしらけた反応しかしない。
大金持ちになる、新発明、新ビジネスモデルで起業し、ビルゲーツのように大金持ちになりたい。こうした直截な夢を描き、 日々 努力した世代は過去の価値観を抱く旧世代となって、なにしろ「中国の夢」をかなえてくれた馬雲は共産党にいじめられ財産を没 収された。あの事件以後、Z世代は、しょせん、金持ちになっても仕方がないじゃないか。だ。

 二昔前の中国人の若者は目が輝き、野心がぎらぎらしていた。獲物を追う猟犬のように儲け話にはくらいついた。
大學在学中に起業する先鋭的な集団だった。いつしか彼らも一流大学を出ても共産党にコネがなければろくな職場がないこと を悟 り、適度に稼いで余暇は遊んで暮らすことを目標にし、結婚はいない、しても子供は作らないという自分だけの世界に閉じこも る。

 新生児出生率たるや、日本より低くなり、寝そべってゲームに熱中し、出前でピザをとり、彼女はいなくても良い、わずら わし いことは避ける。この団塊世代が、七月に新卒となる。およそ1074万人。職探しを積極的にはしないで、モラトリアム延長を もとめて就職浪人、大学院、あるいは欧米へ留学を夢見る。

 往時の中国人のイメージ枠からもはみ出したZ世代の着地点はどこなのか?

  なる程、人間豊になるとガツガツしなくなるのはChinaでも同じなのは意外です。これも先進国で既に起きたことだと考えると所詮人間なんてこんなものかも。
  となると、衣食住がある程度満たされると争いも少なくなるのじゃないでしょうか。
  しかし、それを満たす資源が地球にあるのかが問題になりそうです。と言うか、やはり人口問題かも。


★深くて温かい日本古来の『結び』の知恵

2022年06月04日 | 誇れる日本

 世界や反日売国左翼・在日共には日本がどんなに女性を大切にしているかが何故理解できないのか不思議です。
  と言うか、なぜ女性を従属物のように扱うのでしょうか。これは日本人には理解出来ないことでしょう。
  それこそが、日本と世界の違いかもしれません。我が先人は何とも素晴らしい国を造り上げてくれたものです。
  まさに、奇跡の民主主義です。これを世界に理解してもらうのが政府・外務省の仕事でしょう。

  ねずさんがそんな素晴らしさを教えてくれています。

  何時ものように全文をリンク元で読んで下さい。

  ねずさんの学ぼう日本より       2022/05/29     

  深くて温かい日 本古来の『結び』の知恵
  
  ・・・略

 結婚したカップルのことを「夫婦」といいますが、実はこれは戦後から使われるようになった言葉です。
戦前は「めおと」という言葉を使っていました。「めおと」は漢字で書いたら「妻夫」で、「妻」が先、「夫」が後です。

 現代でも多くの男性が妻のことを「かみさん」と呼びますが、それは女性が家の神様だからです。なぜ神様なのかは、縄文時代の 土偶から推測することができます。
子を産む力は、女性にしか備わっていない。
命を産み出す力は、まさに神様の力です。
さらに、日本の最高神は天照大御神様であられ、それは女性神であるといわれています。

 おもしろいもので、今から1400年ほど前に渡来した仏教では、「女人五障説」などといって、女性はけがれていて成仏も悟り も開くこともできないと説かれていました。
もっとも宗派によっては女人成仏を説いたり、女性が最高の称号を授与されたりするものもあるそうですから一概にはいえませ ん。

 ついでに申し上げると、キリスト教では、女性のイブは、アダムの肋骨の一本から生まれ、神の戒めを破ってリンゴの実をかじ り、エデン追放の原罪を作った悪者とされています。
宗教家のマルティン・ルターは、
「女児は男児より成長が早いが、そ
 れは有益な植物より雑草のほうが
 成長が早いのと同じである」
などと説いています。ちょっとひどい言い方ですね。

 西洋はレディー・ファーストの文化もあり、日本人からすると女性がとても大切にされているように見えますが、西洋文化の根源 になっている宗教観は、どうやら違っているようです。

 イスラム教では、コーランに、「女は男の所有物である」と書かれています。

 「どの宗教が正しいか」といった、宗教論争をするつもりは毛頭ありません。
むしろ、そのように対立的に物事をとらえること自体、いかがなものかと思っています。

 大切なことは、「そこから何を学ぶか」という謙虚な姿勢だと思うからです。
なぜ学ぶのかといえば、先人の知恵を活かし、自分自身の人生や集団や社会の新しい未来を築くためです。
頭から否定するのでは、そこから何も学べません。
対立ではなく、活かすこと。・・・中略

 男尊女卑、女尊男卑、あるいはジェンダーフリーといったものは、基本的にその発想のもとに「対立」があります。
けれど、そもそも男女を「対立」と考えること自体おかしなことです。
この世には男と女しかいないのです。
大切なのは互いの違いをしっかりとわきまえ、お互いにできること・できないことを区別して、互いの良い点を活かしていくこと だと思います。
それが「対等」です。

 根っこのところに、そういう「対等」という観念がないから、
「男女は、互いの権力の確保と
 相手に対する支配のために、
 常に闘争をする存在」などというおかしなご高説がまかり通ったりするのだろうと思います。

 縄文の女神像に象徴されるように、日本人は1万年以上もの昔から、女性にある種の神秘を感じ、女性を大切にしてきました。
男女とも互いに対等であり、互いの違いや役割をきちんと踏まえて、お互いにできることを相手のために精一杯こなしていこうと してきました。
日本人は、そうやって家庭や村や国としての共同体を営んできました。
これが「結び」です。
日本人の知恵は、はるかに深くて温かなものなのです。



   この素晴らしさを理解出来ない反日売国左翼・在日共の何と可愛そうなことか。何の為に日本に産まれたのか。その有難さを死ぬまで理解出来ないのでしょう。


★韓国、輸入規制継続の意向 福島など8県の水産物

2022年06月04日 | 韓国

 TPPに参入したいと考えている癖に、その条件も把握していないKoreaは本当に自分の都合しか考えないようです。
  何と、この期に及んでまだ福島などの水産物の輸入規制を継続するのだそうです。もう究極のバカとしか言い様が無い。

  自分達の毒食品の方が日本産より余程危険だということも理解出来ないのでしょうか。それとも分かっていて相手が日本だからと虚仮にしているのでしょうか。
  何とも、無茶苦茶な国です。こんな国と付き合いを続けようとする優柔不断総理には呆れるしかない。

  Koreaとの問題を解決するのは国交断絶しかないということが何故理解できないのでしょうか。
  やはり、正しい国家観も歴史観も持たない奴の限界でしょう。


   Koreaなんか相手にせずに国内需要や特亜3国意外への輸出を考えれば良いのです。努力の方向が狂っています。そんなことも分からない奴は今すぐ退陣しろ。


★トヨタが中国に接収される日

2022年06月04日 | トヨタ

 ソフトバンクについての解説で活躍してくれている平井宏治さんがトヨタがChinaに接収されると言う衝撃的なタイトルの本を出したようです。

  宮崎さんが書評で取り上げてくれています。上海の部品が届かず10工場を停止するなどの被害を受けている今のトヨタを見ているとありそうにも思えてきます。
  さて、豊田を筆頭としたChinaから未だに撤退出来ない日本企業はどうなるのでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和四年(2022)5月27日(金曜日) 弐 通巻第7350号

  書評  

 BMWって、ドイツの名車だけを意味した頭文字ではない
  ビジネス、マネートラップ、ハニトラ(ウーマン)を意味するのです

 平井宏治『トヨタが中国に接収される日』(ワック)

 題名を見て、トヨタ社員や関係者は「何を大袈裟な」と反発するかもしれないし、いや、現実にトヨタの中国工場は巧妙に 中国に乗っ取られたと考える人もいるだろう。テスラもいずれ。。。
 トヨタは最後に重い腰を上げて、優遇されるという条件を信じて中国へ出て行った。そして想像を絶する中国のやり方に辛 酸をなめ、撤退しようにも撤退できない袋小路に追い込まれている。
そもそも中国へ進出したこと自体が誤りだから、自業自得と言って良い。
 トヨタの中国における売り上げシェアはいまやトヨタ全体の20%、屋台骨の一つである。2021年度のトヨタの中国に おける新車販売台数は194万4000台(前年比8・2%増)だった。EVではなく、ハイブリッド車が牽引したのだ。 HVの販売は475900台だった。EV、EVとさけばれ、補助金がつくのに、中国人ユーザーは何がもっとも良い車かを 知っていることになる。レクサスはBMW、ベンツを超えてスティタス・シンボルとなっている。
ちなみにBMWはドイツの名車の頭文字ではなく、本書ではビジネス(B)、マネートラップ(M)、そしてハニトラ(W= ウーマン)を意味する。
 本書はこれまで言われてきた中国のハイテクスパイの実態、その危険性などを総括的にまとめたうえ、もっとも知りたい情 報の一覧表があり、中国の謀略の全貌をつかむ格好の手引き書になっている。

 私事にわたって恐縮だが、評者(宮崎)はすでに40年前に『日米先端特許戦争』(ダイヤモンド社)を世に問うて、特許 制度に秘密条項の必要性を力説した。日米の安全保障シンポジウムでも提議したし、トヨタの特許本部から講演に招かれたこ ともあった。
 トランプ政権になって米国の対中方針が百八十度転換され、中国人スパイ摘発、留学生・研修生へのヴィザ規制、孔子学院 閉鎖、ヒューストンの中国領事館閉鎖、エンテティ・リスト作成、中国企業のウォール街からの追放など矢継ぎ早の措置を講 じてきたが、日米同盟深化を唱う日本はなにもしなかった。
そればかりか、日本ではスパイの巣といわれる孔子学院が全国十五の大學で野放しであり、中国等からの留学生はじゃかすか 来日している。
ところが日本にはこれらを規制する法律もなければ、スパイ防止法もない。驚くことに日本にあって、自国より、中国の国防 技術向上に役立つ研究を奨励する一方で、日本の学術界の国防力向上を妨害するのが、日本国民の税金でなりたつ「日本学術 会議」だ。売国的な組織がいまも健全であり、左翼メディアは絶対にこの矛盾を深追いしない。

 おそるべきチャイナリスクに脅かされている日本企業の経営者は、これまであまりにも無自覚だった。
被害が増えた。ようやく反省時期を迎えた。
 本書の特色的必読ポイントは中国で軍事研究と兵器開発にいそしむ大學(国防七校)と迂闊な提携をしている日本の大學一 覧(これをみると身震いを禁じ得ない)、米国が排斥を決めた中国企業68社のリスト(日本の関係者は暗記した方がよ い)。楽天の怪しい中国株主やソフトバンクの投資ポートフォリオの中国偏重ぶりの図解など。
 また米国が時系列に体系的に制定した法律の一覧と、中国が戦争に備えるために制定し、強要している諸法なども簡潔にま とめられているので、総覧的に米中の対決構造を把握できる。

  宮崎さんの逸早いChinaの危ない情報で目が覚めましたが、日本の経営者達はその宮崎さんの無視して袋小路に入り込み、もうどうにもならなくなったというのが現実のようですね。
  それでも、損切りして撤退する方法もうあるはずですが、責任を取りたくないサラリーマン経営者にそれを求めるのは無理なのかも。
  それだけに、トヨタには撤退の勇気を見せて貰いたいものです。

さて、どうなるのか!