ウクライナ戦争後はどうなるのか興味深いものがあります。最悪は人類滅亡でしょうが、流石にそれは無いのでしょう。
折角期待した地球もがっかりするのじゃないでしょうか。
そんな戦後を石平さんとエルドリッチさんが予測した本を出してくれたようです。宮崎さんが書評で取り上げてくれています。
何と、ロシアがChinaに隷属することになるのだそうです。これは嫌な予測です。
問題はやはり台湾侵攻のようです。さて、追い詰められた習皇帝にその度胸があるでしょうか。それとも、どうせ滅びるのならと乾坤一擲攻め込むのか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月3日(金曜日) 弐 通巻第7357号
書評
ウクライナ侵攻後、ロシアは中国に隷属することになる
この戦争の教訓は習近平の野望(台湾侵略)をいかに止めるかにある
石平 vs ロバート・D・エルドリッヂ
『これはもう第三次世界大戦、どうする日本』(ワニブックス)
本書の前半はウクライナ問題である。
プーチンは核使用に走るか? ゼレンスキー大統領は本当に英雄なのか?
エルドリッヂ氏はアメリカ軍人出身の学者だから、戦争をじつに冷静に分析している。そのうえで、ウクライナ侵攻後、ロ シア は中国に隷属することになるだろうとして独特なシミュレーションを展開している。
ウクライナ戦争の教訓は習近平の野望(台湾侵略)をいかに止めるかという難題が浮き彫りになったことだ。
バイデンはクアッド会議で日本にやってきて、迎賓館での記者会見で記者の「台湾侵攻があったら米軍は軍事的に介入する の か?」との質問に答え、「イエス」と口走った。しかも中国を名指しした。
バイデン耄碌節として有耶無耶に片付けられたが、失言常習者である。
「プーチンは人殺しか?」との質問には、「そう思う」(そうだ、プーチンは人殺しだ)と失言した。いずれもホワイトハウ スが バイデン発言はなかったことにして失言を消すことに躍起だった。
ここで留意するべきはバイデン発言を修正したことで、とどのつまり、米国は台湾が侵略されても、軍事的介入しないとい う立 場を鮮明にしたのである。
ウクライナ侵攻前もバイデンは「NATOは介入しない」とまるでロシアに侵攻を促す発言をしていた。
この対談本のなかで軍事専門家でもあるエルドリッジ氏はずばり言う。
「(台湾が侵攻されたら)そのとき、アメリカはアジアにおける存在を失う」
そして中国は台湾侵攻に「成功する」とまで断言する。理由は簡単、台湾が国際的に国家承認されていないからである。未承 認国 家に国際社会が関与することはないのだ。
エルドリッジ氏が続ける。
「中国のアメリカ社会への政治戦、経済戦の浸食があまりにもすすんでいるのです。そして問題なのは台湾と日本、ヨーロッ パと の連携がとれていない」
台湾の国家承認が第一歩だが、現状は中国のさまざまな工作によって進展せず、国家でなくても軍事連携はとれるが、其れ も進 んでいないと指摘する。
石平氏が衝撃を受けたようにまとめる。
「台湾を守りたいのならば、戦争が起きてからではなく、その前に日本とアメリカを代表する国際社会が肝心な問題をクリ アし なければならない。(中略)日米台で安全保障条約を結び、三国連携で台湾の侵略は絶対に許さないという意思を示す。そこまで やらなければ、中国に台湾侵略を諦めさせることはできない」
ふたりの対談はウクライナ問題を前半で片付け、後半部は、もっぱら東アジアの安全保障問題に集中している。
エルドリッチさんの予測は衝撃ですね。と言うか優柔不断総理とニセ大統領(バイデン)のコンビなら有りそうです。
やはり、高市・トランプコンビでChinaに対抗して貰わないと大変なことになりそうです。
さて、どうなることやら。