中露のルーブルと人民元が何故暴落しないのか本当に不思議です。一体裏で何が起きているのでしょうか。
やはり、世界の金の亡者達が資金を流し込んでいるのじゃないでしょうか。
宮崎さんもこの疑問を取り上げてくれています。やはり世界は腹黒い。結局は、中露は生き残るのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月13日(月曜日) 通巻第7365号 <前日発行>
ロシア・ルーブルと中国人民元はなぜ暴落しないのか?
外貨準備にゴールド保有を増やしていた
戦争直後のロシア・ルーブルの対日本円レートは0・6928だった。6月現在2・3799で侵攻前の1・6円台より高く なっている。ロシア株は侵攻直後の大暴落(610)から1324へと恢復中(侵攻前は1935だった)。
中国人民元は2020年3月に14円55銭から、6月現在は20円23銭と異様な高さみあり、上海株は逆に2021年まで の高値3700台から、2800台に下落、なお下落傾向にある。.
ウクライナへの侵攻を、プーチンは「特別軍事作戦」と呼んだ。二日でキエフを占領し、ゼレンスキーを追い出して、モスクワ 傀儡政権を立てる筈だったが、すっかり当てが外れた。
以後は東部ドンバス地方の軍事制圧に戦争基本方針を変えた。ロシアの当面の目標はドネツク、ルガンスクを制圧し、クリミア半 島との回廊を死守することであり、このためにマリオポリでアゾフ連隊を破った。
一方、西側の経済制裁と企業、金融機関の一斉撤退で弱り切っている筈だが、ルーブルは暴落せず、意外に堅調だ。不思議であ る。
ひとつには欧州へのガス輸出をルーブル建てとしたこと、そして中国、インドのロシア石油とガスの爆買いである。いま一つの要 素がある。それはロシアが外貨準備で金(ゴールド)比率を増やしてきたことである。
以下は2020年六月のロシア外貨準備
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ユーロ 1660億ドル(米ドル換算)
金 1280
米ドル 1250
人民元 680
英ポンド 330
そのほか 400
日本円は20年ぶりに1ドル=134円台。この円安は輸出競争力を高めているが、一方でインフレが発生しており、物価は 10%近く上昇した。政府・日銀がプライマリー・バランスに固執しているため、経済の活性化、日本の蘇生はまだまだ遠い。
中国経済は断末魔の筈である。経済理論からすれば人民元は暴落する。不動産業界は壊滅状態、大企業のデフォルトが続出し、 若者の失業率は、事実上20%を超えている。
そのうえ欧米の中国制裁は続行されている。
まして銀行の貸し出しは拡大している。ちなみに四月速報のローン残高は、上海大経済圏(揚子江デルタ=上海、浙江省、江蘇 省、安徽省)だけの債務残高が7・7兆ドルで、前年比13・9%の増加となった(チャイナディリー、6月11日)
にもかかわらず、なぜ人民元が強いのか、死に体のゾンビがなぜまだのたうち回っているのか。どうやら国際金融の動きにその 謎がありそうだ。
為替の変動も何とかならないものでしょうか。やはり、マネーゲームこそが世界の癌でしょう。
何とか、マネーゲームを禁止しないと何時までも持てる者達の天下です。