フランスの下院議員選挙で遂にルペンさんの率いる党が15倍になったそうです。マクロンの与党は完敗だそうです。
こんなことんら大統領にルペンさんを何故選ばなかったのでしょうか。と言うか、大統領選の怒りがこの結果になったのじゃないでしょうか。
宮崎さんが報告してくれています。やはり、ウクライナ戦争がこの変化を導いたのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月21日(火曜日)
通巻第7374号
フランス下院議員選挙、マクロン与党惨敗。過半数にも届かず
国民連合のルペン、議席を15倍に大躍進。極左政党も伸張した
「マクロンしてますか?」
意味は「何もしない」、或いは「中味のないお喋り」「心配するふりをする」。
6月19日におこなわれた仏下院選挙はマクロン与党の惨敗となった。
選挙結果は予想よりは激しい敗っぷりで、350議席が234議席と110議席以上を減らした。「マクロンしてますか?」の 結果である。
サルコジ元大統領は悪評が高かったが、グルジア停戦では仲裁のお膳立てをした。サルコジが懐かしいという人もいる。
他方、五月の大統領選で惜敗したルペンひきいる国民戦線は6議席から89へ。15倍近い奇跡だ!
極左政党も躍進し、中道右派も「それなり」に。今後マクロ与党と極左政党との連立が組まれるが、マクロン政権はレイムダッ ク入りしたといえる。
ウクライナ問題でモスクワへ飛んだマクロンの饒舌と無内容に、プーチンは廊下鳶扱いだった。ウクライナ停戦交渉の仲介役に 名乗り出たマクロン、ベネット、エルドアンといずれもうまくいかず、かと言って欧米はウクライナ支援疲れ、すでに東部戦線で ウクライナに勝ち目は薄い情勢となった。
いまさらハイテク武器を供与しても、熟練兵が不在であるばかりか、最悪の懸念はウクライナマフィアと軍が組んでの兵器の横 流しである。ウクライナ政治の汚職と腐敗は悪名高く、テロリストへ高性能武器が密輸される危惧が欧州政治家の間で頭痛の種と なってきた。
マクロンのプーチンへの働きかけが選挙運動だったのは明らかでしたが、それでもマクロンが勝ったのが現役の強さなのでしょうか。
その反動と思われるこの下院の結果はフランスに何を齎すのか注目です。保守の復活が世界で広まって貰いたいものです。