ウクライナ戦争の裏には色々な思惑が潜んでいるようです。やはり、単純にプーチンが悪とは言えないものもありそうです。
そのプーチンはもう死んでいるなんて噂も飛び交っているようです。北の金ちゃんといい真実はどこにあるのでしょうか。
宮崎さんがウクライナの怪しげな情報も報告してくれています。やはり、裏で喜んでいる奴等がいるのかも。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月13日(月曜日) 弐 通巻第7366号
もうひとりのウクライナのオルガルヒは何処で何をしている?
米国が身柄引き渡しを要求しているチタン王=ドミトロ・フィタッシュ
6月12日、ロシア軍は東部の化学工場を爆撃した。800人が立て籠もっていたが、かなりの死傷者がでている。この化学工 場はアンモニア肥料を量産している。ウクライナ最大のコングロマリット「DF集団」が経営、そのCEOはドミトロ・フィタッ シュという。
さきにJAは十月からアンモニア肥料を94%値上げするとしたばかりである。ウクライナから農業肥料が入らなくなったから だ。
さて、ウクライナの大物オルガルヒ=ドミトロ・フィルタッシュのことである。
ウクライナ西部の村で、運転手の父と計理士だった母との間にうまれたロシア人で、57歳。家庭はまずしくフィルタッシュはト マト菜園の経験を活かし、ロシアと商品取引を組織するビジネスを始めた。
彼はソ連崩壊というチャンスを活かし、中央アジアに抜け穴を見つけた。トルクメニスタンの天然ガスと引き換えに消費財の供 給ビジネスを本格化させ、バイオにもいち早く乗り出す。
2004年にはロシア最大の「ガスプロム」と合弁会社を設立。中央アジアからウクライナやその他のヨーロッパ諸国に天然ガ スを供給する。以後、エネルギー、化学、メディア、銀行、不動産に携わり、従業員は10万人。
慈善事業家としても知られ、英国の名門大學や文化財団への寄付。またテレビ局「24・7ニュース」を経営していた。このテレ ビ局は親露派と言われた。
2021年には、戦略物資であるチタンをロシアに輸出したとしてゼレンスキー大統領から財産を差し押さえた。つまりゼレン スキー大統領の敵ということになる。
フィルタッシュはウィーンで暮らしており、「私はいちどたりとも親露派であったことはなくウクライナの防衛とために化学工 場に800人の避難民を受けている」と反論した。これが爆撃されたセベロドネツクの化学工場である。
フィルタッシュはバイデン親子のウクライナ・スキャンダルの中心にいて、トランプの選挙対策を牛耳った外国ロビーのマル フォードや、NY市長でトランプの弁護士でもあるジュリアーノなどとも人脈があり、2019年六月にウィーンの最高裁判所は フィリータッシュを拘束した。
市場空前の1850万ドルという保釈金を支払いウィーンに足止めを余儀なくされている。米国はチタン取引で不正があったと して、身柄引き渡しを要求しているが、オーストリアは応じていない。
ゼレンスキー大統領もおかしな動きをしているようです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月14日(火曜日)
通巻第7367号
ゼレンスキー大統領、イスラエルに『アイアン・ドーム』を要請
イスラエルは、防空システムの威力抜群ゆえにモスクワの顔色を見る
ユダヤ人がウクライナに4・5万人、ロシアに10万人、まだいると推定されている。ロシアのウクライナ侵攻で数万がイスラ エルへ避難してきたが、なかにはチュバイス元副首相らの大物もふくまれていた。しかしイスラエルの外交選択肢を狭くしている のは事実だろう。
イスラエルは巧妙にロシア制裁には加わっていない。またウクライナへは兵器を除き人道援助をしているが、列強が提供しない 野戦病院をウクライナ国内で独自に居設営し、既に数千名の治療に当たった。
3月6日にベネット首相はモスクワへ飛んで和平への仲介をこころみた。
「現状維持を優先し、国境線を力で変えることは違反だ」と批判すると、プーチンはすかさず、「それじゃ、ゴラン高原を軍事占 領しているイスラエルはどうなのだ」と皮肉られたらしい。
米国はゼレンスキー大統領にせっつかれて、155ミリ自走榴弾砲を提供するに至ったが、東部戦線はすでにロシアが優勢で、 配備が遅れている。
ウクライナがいま喉から手が出るほど欲しいのはロケット弾迎撃のアイアン・ドームである。イスラエルが、この虎の子をウクラ イナに提供する可能性は低いと考えられる。
なぜならアイアン・ドームは2011年から開発に着手し、途中から米国も15億ドルを支援してガザ、シリア、レバノンから 打ち込まれるロケット砲を迎撃してきた。
その命中率は80%である。航空機、ドローン、巡航ミサイルも撃ち落とせるシロモノで、一発が15万ドル、高価なシステム故 に支払い条件にも問題がある。
なる程、戦争とは高価なものですね。武器商人が蠢く訳です。やはり、戦争は何とも勿体ないものです。
世界が防衛に金を使わず国民の為に使えるなんて夢のような時代は来るのでしょうか。やはり、地球最後の日まで無理なのでしょう。それが人間の性なのかも。