戦後の日本の男の不甲斐なさを思い知らせてく れた、18日 (金) 、第 503回の「トランプ勝利と対米自立への道」での、当時はまだ面識もない西部邁さんご夫婦のお母様が、戦後2、3年経った時に全く別の場所で、放ったとい う「日本の男ときたら、たった一度戦争に負けただけで腰を抜かして、全くもう」という強烈な言葉にも通じる話題をねずさ んが書い てくれています。
先人の凄さと、戦後の男の情け無さの対比に涙が出ます。まさに、情け無い私の人生そのものです。
ねずさんと学ぶシラス国の物語よ り 2016年11月12日
ト ランプ外交に打ち勝つ日本人とは
これからはじまるトランプ米国とのお付き合いに、もっとも必要と思われる人をご紹介したいと思います。
GHQにモンローという米国人検事がいました。
彼は東京裁判のときに、海軍の戦犯を暴くことが任務でした。
なかでも南東方面での艦隊事案が担当です。
そこは激戦地でした。
事実を知っている我々からしたら、戦時国際法を遵守した日本軍が、どうして国際法を無視して残酷な行為をしていた米軍検 事に法廷 で裁かれなければならないのかと不服ですが、それが敗戦というものなのだから仕方ありません。
モンローは、日本の戦時国際法違反を突き止めるため、南方最大の日本海軍基地であるラバウルの調査を行いました。
そして、ラバウルの指揮官であった草鹿任一(くさかじんいち)中将と出会いました。
そして話をするうちに、すっかり草加中将に心服してしまったのです。
モンローは、草鹿を「オールド・ジェントルマン」と呼びました。
そして自分から、草鹿元海軍中将のもとに何度も出かけました。
そしてその草鹿中将のために、東京裁判における海軍関連の事案を全部取り下げるために資料を集め、
結局「Case is Dismissed」、つまり立件そのものを見送っています。…中略
最近の日本人は、怒らなくなったといわれます。
顔を真っ赤にして怒る者がいると、怒っている事柄や内容ではなくて「怒っている」そのこと自体が、みっともないとか、い い年をし てとか、非難の対象にされたりもします。
けれど草鹿中将が、敵さえも味方にしてしまったのは、彼が裸の人間として、腹の底から正義のために怒ったからです。
喜怒哀楽というのは、人間の自然な感情です。
ときにその感情を爆発させてでも、不条理は不条理として許さない。
あらゆる泥を自分からかぶる。
そして常に部下たちとともにある。
日本人は、これを日本人に対してだけでなく、差別され迫害され続けていた東亜の人々に対しても、まったく同様に行ってき ました。
だから日本人は、いまでも尊敬され続けているのです。
その東亜のある島で、
「日本人の顔なんて絶対に見たくもない!」と、日本人とは会おうともしないご老人がおいでになりました。
写真家の池間哲郎さんは、
「いったいどういう人なのだろう」
と、そのご老人に会いに行きました。
場所は、激戦の島、ペリリュー島です。
何度も何度も訪問したそうです。訪問するたびに、会うことを拒まれました。
それでも訪問しました。
そしてついに、面談に成功しました。
ご老人は言いました。
「ペリリュー島には、日本人の兵隊さんの遺骨がたくさん残っている。
けれど、戦後の日本人は、それをほったらかしにしている。
そんなのは日本人じゃない。
そんな酷い日本人になど、会いたくない。
ペ島にいる日本人の兵隊さんたちのご遺骨は、
自分たちが守る。」
そうです。そのご老人は、あの中川州男大佐に、若い頃、他の島民たちとともに、命を助けられた、あの島民のなかのひとり だったの です。
やさしかった日本人のことを、だからいまでも忘れない。
そんなやさしかった日本人のことを、遺骨さえもほったらかしたままにしている戦後の日本人なんて、そんな人達は日本人 じゃな い!、
日本人じゃないなら、それは似非日本人なのだ。
そんな似非日本人など、会う必要などない。
だから、そのご老人は、日本人に会おうとしなかったのです。
池間先生は、そんなご老人(男性1人、女性一人)と、会って取材をされています。
先日、池間先生の講演会で、そのお話を伺い、そしてその動画を見せていただきました。
お二方とも、パラオ人というより、もはやそのお顔は、戦前の日本人のお顔になっていました。
そして、お婆ちゃんの方は、歌まで作っておいででした。
「ペ島の遺骨は、私たちが守る
ずっとずっと私たちは一緒」
と、そんな内容の歌です。
みなさん。本気で日本を取り戻しましょう。
私は、戦後の高度成長や、70年間の平和、そしてパブル期に少しは良い目をみさせていただき、浮かれさせてもいただくこ とができ た私たちの世代で、これからの私たちの子や孫の未来のために、何かひとつでも良いことを遺して行きたいと思うのですが、みなさん はいかがでしょうか。
「日本人の顔なんて絶対に見たくもない!」は、「日本の男ときたら、たった一度戦争に負けただけで腰を抜かして、全 くもう」 とともに死ぬまで忘れられない言葉になりそうです。
GHQの企みとは言え、ここまで堕落してしまったのは、やはり、日本人にどこか欠陥があるのでしょうね。
お上が、シラスの精神で素晴らしい統治をやってくれていたから、お上の言う通りというのが完全に身についてしまって いるのか もしれません。
余りにも有難い国に産まれた弱点でしょうか。この弱点をきちんと認識して、事に当たるべきですね。
その情け無さが、台湾など中国の周辺国への戦後の無関心でしょう。ここでも、戦後の日本人は腹の底では信頼されてな いのじゃ ないでしょうか。
余りにも先人に申し訳ない。