明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

虚実  


印刷で青い色を出すのは難しい。アダージョ6号は全体に青いので色見本を慎重に作った。この人物は顎をひいた伏目がちな人物なので、下からあおって撮るのは初めから決めていたが、なにしろそんな写真は残されていないので、あまり本人に見えなくても仕方がない。しかしここが立体の利点なのだから、写真をトレースしたようなことはしたくない。ここだけの話であるが、私の作品を見て「誰それにソックリ」などといわれても、私は概ね喜んでいない。それは単に作業の領分である。 なんとか終わったので、世田谷文学館『永井荷風のシングル・シンプルライフ展に出品する荷風制作に入る。シングル・シンプルライフということで荷風の独居生活がテーマである。   火星に人影が見つかったらしい。たしかに「見つかっちゃった」と驚いている人のように見える。この手の話は大好きだが、そのわりに、実際見たり感じたりしたことないものを在ると信じてる、などというタイプではない。有名なネッシーの写真は偽造だったことが判ったが、あんなものは子供の頃から嘘だと思っていた。水の波紋とネッシーの縮尺が合っていない。なにしろ、あの円谷英二ががんばって、水の処理に関してはあの程度だったのである。

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