明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日から今日にかけてのゲン直しが効いたらしく、本番撮影はともかく、いちおう現場で撮影できることになった。アダージョ来月号は、背景に着物姿の女性を配することにした。『夏目漱石と本郷を歩く』でも女性を使ったが、遠景の後ろ姿であった。しかし今回は、そうとう手前に来る予定である。 主役の人物像が、背景に溶け込んでくれないとき、例えば、現代にそぐわない様子の人物の場合。そもそもアダージョの表紙は、過去の人物を現代の風景の中に立たせているわけで、かなりの無理も生じる。そこで背景への“つなぎ”として、何か一つの要素を間に差し挟むという方法も有効であろう。特に今回の人物は黒ずくめに近い。色味も欲しいところであった。 現場は蚊が多く、先日でかけた時は相当刺された。以前も書いたが、撮影に集中していると、蚊にさされにくく、刺されても痒みがすぐ収まるのが不思議で、今日は実験してみようと思っていたのだが、着物姿のKさんが、気を利かせて虫除けスプレーを持参してくれていたので使わせてもらった。撮影はスムーズに進んだが、可愛そうなことに、肝心のKさんが撮影中に顔を刺されていた。

01/07~06/10の雑記
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