明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アダージョ次号用作品、佳境に入る。入ったのだが、ポーズを変えることにした。今回は着物姿の女性を“つなぎ”に、人物像を画面に入れるのだが、腰に手を当てるお得意のポーズにしたところで、どうも普通で面白くない。スカしたところが特徴ともいえる人物なので、急遽そんなポーズに変えることにした。妙なポーズをしてるせいで、この人物に興味ない人にも、アダージョを手にとってもらえるかもしれない。などと、ウケを考えるところが、長いこと嫌いだといい続けたこの人物に似ている。知人にもっと私を褒めろと強要するところも同様である。もっとも、私の場合は、せめて知人くらいは感心してくれないとやってられない、という理由なのだが。 昭和30年代の下町に育つと、男はいじいじしたり、スカしてはいけないということになるので、この人物は中学生の私に、マッハのスピードで嫌われてしまったわけだが、女はこうあるべき、ということの中には、抑止効果として、是非そうしていただきたいことが多々含まれているが、男はこうあるべき、なんてことにたいしたことはない。

01/07~06/10の雑記
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