明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ここのところ、たいして書くことがない。先日、某事件のため、若い警部補が再び訪れたが、傍から見たら滑稽な場面もあり、格好のブログネタになるはずだが、被害者のこともあるし、またその警部補が真摯な態度の青年であり、書きそびれた。 本日は父の七回忌である。都営地下鉄の牛込神楽坂へ。鶴澤寛也さんの稽古場があるので、『春琴抄』の佐助のようなカタチで階下より耳を澄ますが、稽古日ではないようで寺へ向かう。 住職が亡くなって、従兄弟が住職となり、初めての法事である。叔父のお経は見事であったので、録音は残っているのか聞いてみるが、定かではないようである。卒塔婆の旧いものがツタが絡まり溜まってきたので処分する。そのまま帰り、古石場文化センターに向かい、17時よりピアノ演奏をバックに、中井貴恵の小津安二郎の『秋日和』のシナリオの朗読を聴く。偶然にも、原節子の夫の七回忌のシーンから始まる。このセンターは常に室温が高いので眠くなるが、中井の父親の佐田啓二が演じたシーンなど思い出された。すでに小津コーナーに展示されている私の小津安二郎像は、やはり帽子をピッタリに作り直して良くなった。その代わり帽子は二度と脱げない。 自転車でそのままどこかに飲みに行こうとすると、K本の常連がK本から、次の店にいこうと信号待ちをしているところへ出くわし合流。その後も一人で飲んだりして、おかげでオークションで気にしていた短冊の落札を逃してしまった。幕末から明治あたりの、元深川芸者の歌人の短冊である。歌の内容はどうでも良い。千人の男を斬った、といわれていて、中には山内容堂も含まれるといわれる。ちなみに女性の場合は千人斬りとはいわず、“千人信心”という。

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