明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日Kさんがスポンサーになって、8人で焼肉を食べカラオケに行った。これであと一回、別の人達を集めたら、Kさんが予定した定年にまつわる催事は終わる。その前に、いつか行ってみたいと思っていた熊野古道や、どこかの吊り橋がかかった絶景ポイントへ旅行に行くそうである。しかし異常な寂しがりのKさんは、すぐ帰ってきてしまうのでは、ともっぱらである。出発前の本日も、私は実家にいると判っているのに、どこそこで飲んでますとメールが来る。
未だにネットにつながっていないので、毎日ネットカフェ通いであったが、実家のパソコンで検索したりデジタル作業で一日過ごしている。そうこうしてTの横に置く予定のカメラの試作ができあがった。といっても立体ではなく、画像での制作である。先日書いたとおり、実際Tが愛用したカメラは地味であり、そこにTが生真面目な表情で立っているのでは、インパクトに欠け面白くない。私の役割は事実を再現することではない。そこで過剰な装飾が施されたカメラにしてみた。 実際のTは、おそらく華美なものを好む性格ではないだろう。しかし公むけに撮影されたTの表情は、その立場を表し、類似の表情が思いつかない哀愁が漂っている。その辺りを強調するための道具として、この“伝統工芸の粋を集めすぎてしまった”カメラが使えないかと考えている。

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