朝、数日ぶりにT屋へ。朝は主人のHさんが、二日酔いでたった今人を殺したような顔で降りてくるまで、かみさんの担当である。この間Kさんが、かみさんを呼んで鍋で一献ていうのに来ないから、フィリピンパブに連れて行かれて、Kさん一人やりたい放題だった話。一度Kさんのぬいぐるみ着てKさんを体験してみたいよ。などと笑っているとそこへKさん。「久しぶり」。 今日は旅に出る、とデジカメを持っている。定年を迎えたKさん、夜は飲んでいれば楽しそうだが、問題は昼間である。趣味もなくパチンコくらいしかすることがない。旅というからどこへ行くのかと思ったら鎌倉だという。「でも天気よくないからなあ」。 「じゃあどこまでも真っすぐ行ってみるのはどお?道が二つに分かれてたら棒が倒れたほうへ行ってさ。どこまでも行くと必ず牧場があるから。そこじゃたいてい未亡人が小さな息子と暮らしてるよ。薪割りでも手伝ってさ、2、3日経つと街の悪い奴が必ず因縁つけてくるから全部やっつけて。そろそろ帰るかなっていうと、Kさんになついた息子が、Kさん帰ってきてーっていうぜ。背負いたかったらギター貸すよ。エレキだけど」。 夕方Kさんからの電話に出てみると、背後でチンチンジャラジャラとやかましかった。
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