昨年の『三島由紀夫へのオマージュ展』の制作時同様、本を並べたりして寝床の寝心地を悪くし、睡眠時間を短くしていたが、これも昨年同様、ある時を境に効き目がなくなる。昨日は改修工事のドリルの音が響く中で寝てしまった。ここからは昨年同様、寝たい時は短時間、小刻みにでも即寝る作戦に変更する。 柳田國男の表面が乾いたところで乾燥機に入れる。神主の衣装はかさが大きいが、それを支える脚は“蚊脛”つまり細いスネに支えられている。乾燥機に容れるためには固定している台から切り離さなければならないが、ここで急ぐと足首の芯のアルミがグニャリと来る。芯はコーテイングのおかげで錆ず、曲げやすい盆栽用のアルミ線をずっと使っている。ほとんど最初から使っているので慣れているが、柔らかいアルミゆえ不安定である。しかしそのまま完成すると、自動的に支えも無く、自立するバランスを持った作品となる。 次におおよそ頭部が出来上がっている姫神様の胴体の制作に入った。人毛を植える予定だが、着彩後になるので、今のところツルッ禿げなのが今ひとつであるが、かまわず進める。当初からこの姫は、人形っぽく、多少、雛人形じみた感じにしたかった。“任侠の御気風ましまし、ともあれ、先んじて、お袖に縋すがったものの願い事を、お聞届けの模様がある” 姫に願い出る河童がドタバタしているので、対する姫はクールに描いてみたい。私としては、若い頃ならともかく、今はちょっと。という姫様になるような気がしている。
過去の雑記
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