明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

撤収  


朝、私がマネージャーをしている演歌歌手を早く起こさなければ、という夢で目が覚める。会期の半ば辺りから気になり出していたが、考えないようにしていたのが搬出である。30体に近い人形と、31カットの大型プリント。これがみんな帰って来ると思うと少々ゲンナリである。 みんな家にあったんですか?と聞かれる。町田の文学館、古石場文化センターなどから借りた数体を除けば家にあったことには違いないが、仕上げ前の作品は棚にただ転がしておいてもよかったが、完成した作品となるとそうはいかない。しかも作業のしっぱなしのままの家に帰ってくるのである。 そこでレンタルの空調付きコンテナを借りることにした。これらはすべて、先日の朗読ライブで顔面をスクリーンに、巨大に映写させていただいたMさんに、レンタル会社の選定から人形をしまうパックから何から何まで準備していただいた。問題は大きなプリントである。特に2メートル超のプリントは紙が薄く、丸めている間に皺になってしまう。そこでMさんが考えたのは、プラ段というプラ製段ボールのⅠ畳ほどの物を、テープで3枚つなげて2枚作り、それにプリントを間に挟むというもので、丸めずにアーチにたわませ車に乗せ、けっして広くはないコンテナにも余裕で収まってしまった。私には100パーセント無理な芸当である。 帰宅後河本に行き、女将さんに来場いただき、河本店内で撮影した古今亭志ん生の前で撮った写真を届けた。

石塚公昭HP

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回



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