花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

野菊の墓へ

2007-04-04 | 上京編
 平成17年4月4日(水)

 矢切りの渡しで対岸の松戸へ渡り、土手を越すとすぐに「野菊のこみち」の標識が見えました。



 すぐ傍にはブック型の伊藤左千夫の文学碑があります。



 「野菊のこみち」の土手には芝桜が満開でした。ネギも収穫期のようで農家の方が収穫している姿も見られました。



 渡し舟から降りた中で、こみちを歩くのは私たち二人を含め五名でした。案内図では徒歩15分とありましたが、優に30分はかかりました。後からやってきた三人のお年寄りがチョロ・ツーに「坊や、良く頑張ったね」と声をかけてくれましたが、私より年配と見受けました。私も心の中で「皆さん、良く頑張られましたね」とつぶやきました。



 西蓮寺は小高い丘にありました。江戸川がはるかに眺められます。寺の壁際には板に書いた短歌が立っていました。枠内の石碑は次の写真の碑のそばにありました。

 野菊の墓の碑です。「野菊の墓」の一節が刻まれています。
昭和30年、木下恵介が「野菊の如き君なりき」と題して映画化しました。当時高校三年だった私は回想シーンに楕円形の白いマスクを施した手法に目を見張ったものです。
 民子との悲恋の物語をチョロ・ツーは知るはずもなく無邪気に「ああ疲れた」を連発していました。



 この子が恋をするようになる年頃になって、私とここへ来たことを思い出すでしょうか。



 






コメント (10)
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