花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

ワキャ汁(イソギンチャクの味噌汁)

2006-05-03 | 生活、食べ物
 平成18年5月3日(水)

 ワキャ汁と言うイソギンチャクを調理した味噌汁は私の地域の郷土料理です。有明海沿岸では昔からイソギンチャクを食していました。(そう言う古文書は見たことはありませんが・・・)。イソギンチャクのことを私の地域では「ワキャ」と称しています。「ワケ」と言う地域もありますし、柳川では「ワケノシンノス」とも言うそうです。どうしてそう言うのかワケは分かりません。
 


 独特の風味はこくがあり、見かけより遙かに美味しく、珍重されています。ワキャの食感は外側が柔らかく、甘味があり、中はコリコリとして、一個で二つの味が楽しめます。
 またフライパンで味噌を入れて炒める「味噌煮」は一般的です。塩をまぶして、から煎りしするとあっさり味が楽しめます。串焼きしてもまた別の味が楽しめます。
 敬愛する恩師のT先生は自ら厨房に立たれ、調理されます。下ごしらえに時間がかかるのが欠点と言えば欠点です。敬愛されない私は、カミさんが長時間かけてこしらえたワキャ汁と味噌煮を短時間で食します。短時間で食べられてしまうのも欠点と言えば欠点です。



 刺身で食べると言う人もいますが、さすがに私はまだ経験がありません。 
 ’98の4月15日号の「MANGAオールマン」に掲載されたことでも有名です。主人公の“美野川理”という美女がにっぽんの食を探訪し、ついに荒尾のワキャ料理にたどり着くと言うストーリーです。
 
 有明海沿岸の料理屋や旅館、ホテルでもワキャ料理はそれぞれの土地の名称で提供されるています。機会があれば是非、ご賞味のほどを・・・。
 なお、ここいらではスーパーでも魚屋でも売っています。かなり高価です。



 
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へ~ (hiro)
2006-05-03 12:50:57
どんこさんこんにちは。

いそぎんちゃくって食べられるのですね。

しかも、高級とは!

その辺にいるのとは、ちょっと違うのでしょうか?

ワキャという呼び名も郷土料理っぽくていいですね。
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多分同じだと思います (どんこ)
2006-05-03 15:14:42
 hiroさん コメントありがとうございます。

 

 多分その辺にいるのと大差ないと思いますが、私が鑑定しないと定かではありません。

 ワキャと命名されたワケは、余りの美味しさに「ワア」「キャー」と東京の人が叫んだからだと説明したら、そうでしたか、と真顔で感心されて、慌てて取り消した経験があります。

 これ以後、この人は冗談が通じるのかどうか、じっくり観察しているうちに冗談が言えなくなりました。
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何だかかわいい名前… (かやこ)
2006-05-04 08:31:15
 イソギンチャクって食べられるんですねっ!?

 しかも、「ワキャ」って、何かかわいい名前ですよね

 下ごしらえに時間が掛かり、食べるのは短時間だなんて……だからこそ、余計においしく感じるんでしょうか。



 それにしても、漫画の中はものすごい盛り上がりですね…。
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ありがとうごあいます (どんこ)
2006-05-04 09:12:35
 かやこさん



 ワキャという言葉を「かわいい」と言ってくださったのはかやこさんが初めてです。。ワキャに良~く伝えておきます。きっと喜ぶことでしょう。

 あの漫画、28ページに及ぶ大作!で、読み終わるとワキャ通になるくらいの面白いものです。長女の婿が偶然見つけて買ってきたのを貰い受け、捨てずに取っておきました。8年ぶりにブログで目を見るとは、作者も婿も想定していなかったことでしょう。

 
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Unknown (十楽人)
2011-09-20 15:45:04
今、人生の来し方を自分史として書いていて、子供の時(昭和19年、20年=トシが分かる!)に荒尾の祖父の家で食べたワキャ貝のことを思い出し、検索でこちらへ。別のページに漬けアミの記述も拝見。祖父母はたしかションションと言っていました。首都圏での生活が50年超、有明海の素晴らしい夕日の写真などこれからも時々拝見します。
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十楽人さん (どんこ)
2011-09-20 17:42:51
はるばるお越しいただきありがとうございます。
最近はワキャ(イソギンチャク)も乱獲気味で少なくなりました。
そのうち幻の味になってしまいそうだと危惧しています。

「ションション」はションション麹で作った独特の味噌だと思います。
漬けアミや干しアミと一緒に食べるといいおかずになりました。
市販されてもいますが昔お年寄りが作っていたションションとは味が違いますね。
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