花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

天才少女詩人 海達公子まつり

2006-02-16 | 郷土 荒尾
 平成18年2月16日(木)

 『荒尾が生み 白秋が育てた 天才少女詩人 海達公子』の歌碑のことは、昨年9月10日の日記にも書いています。このほど校区の「二小元気会」が第1回海達公子顕彰事業として「海達公子まつり」を開催しました。



 公子は大正5年生まれ。荒尾北尋常小(現荒尾二小)-高瀬高等女学校(現玉名高校)へ進みます。幼少の頃から詩作に取り組み、「赤い鳥」等への投稿、北原白秋からの絶賛で脚光を浴びます。展示の品も多く、主催者の意気込みが伺えました。



    おみや

  おみやのもりから
  たん たん たん
  おみやのたつおと
  たん たん たん    (尋常小 2年の時の作)

 第1日目の11日(土)は海達公子研究で知られる規工川佑輔氏の講演や詩の朗読などがあり、賑わいました。午後は海達公子文学散歩道の散策も行われました。
 
 昭和3年9月24日、尋常6年の時、公子はNHK熊本放送局でラジオ出演し「児童詩の作り方」と題して談話をしています。少し長いですが引用します。

 「私は一年の時から六年の今まで『赤い鳥』の北原白秋先生について此の自由詩を作ってまゐりました。児童自由詩といひますのは童謡とはすこし違ひます。童謡は私達の謡でありますから調子よく作らねばなりません。それで感じたそのままを書いてすぐ歌へます、うたもありますが、大抵は七五調とかその外、調子を合わすために指を折ったり字数の足らない所には無理な字を持って来たり、あまるときにはよい言葉であってもけづったりなんかしてせっかくよく出てゐる気分をこわしてゐる様でありますが児童自由詩は私達の詩であります。見たもの聞いたものをその時の気分でなありのまゝに自由な調子で出来ます。自由な調子で出来ますから自然とその時の気分が出るので御座います」(九州日々新聞より)
 これが今の小学6年の時のラジオのマイクの前での談話だとは驚嘆です。

 彼女の描いた少女時代の絵や書もたくさん展示されていました。



 公子の母校・現玉名高校のHPに規工川佑輔氏が詳しく紹介しています。ご参照ください。

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2 コメント

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なんともったいない事を・・・ (^-^ayura)
2007-02-07 08:25:13
知りませんでした。
こんな催しがあっていたこと・・・
いかにぼーっと過ごしているか、ここでも自分を証明できます・・(トホホ・・・・)
返信する
私は・・ (どんこ)
2007-02-07 09:51:31
^-^ayuraさん

何でこの催しがあるのを知ったのかな、良く覚えていませんが多分市の広報紙ではなかったのでしょうか。

2日間足を運びましたが、どちらかと言えば閑散としていました。

PR不足もあるでしょうが、こういうことへの市民や学校関係者の関心が薄いなあと痛感したことでした。
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