英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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難しいことをやれ!

2017年07月28日 | 指導現場にて
高2(1988年)の夏休みに、岩波新書を一冊読んで、感想文を提出する宿題を課されました。当時は「なんでそんな面倒くさいことをさせるんだ?」と憤懣やるかたない思いでしたが、高3の夏休みは受験勉強一色になってしまうので、時間を自由に使える高2の夏休みに学術的な文章に触れさせておこうという先生の愛情だと、今では思えます。

私がその時選んだのは、世界史が多少好きだったので、『コンスタンティノープル千年』という黄色い岩波新書でした。トルコの都市・イスタンブールの変遷を詳述した本でしたが、数ページで挫折し、結局、感想文は、世界史の教科書や資料集から関係したところをまとめた感じで済ませ、感想文の体を成していませんでした。

高次元で物事を考えるようになるには、高度性・抽象性・独自性に優れた文章に触れることが大切ですが、そんなことも当時は分からず、その宿題を何とかごまかそうと精一杯でした。しかし、数年後に大学に入学してからは、むしろ岩波新書ばかり読むようになったのですから、不思議なものです。高次元で学ぶ楽しさに高校時代に気づけていたら、また違った道を歩んでいたかも知れません。

高1・2年生たちにこの夏休みの過ごし方のアドバイスをするなら「難しいことにどっぷり浸かれ!」です。学術的に高度なことから逃げていたら、いつまでも高次元の学問にはたどり着けません。新書を読む、東大・京大・早稲田・慶應などの超難関大学の赤本を徹底してやってみる、「大学への数学」を解いてみる・・・等々、いろいろチャレンジできると思います。そして、そこに将来の自分が進むべき道のヒントがあるのです。


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