英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

拡がる格差

2007年09月14日 | 指導現場にて
9月も中旬。夏休み後半に各高校で実施された模試の結果が返却され始め、生徒達は一喜一憂。今後の勉強方法についての相談を受けるのが多くなるのもこの時期です。

さて、現在返却されているのが「第2回全統マーク模試(河合塾)」です。
各高校によって平均点に開きがあり、その高校のレベルがわかります。
【英語(200点満点)】
A高校:107.7
B高校:83.1
【国語(200点満点)】
A高校:111.3
B高校:80.5
両高校とも地元では進学校として知られてはいます。しかし、実際にその高校生達を指導している私に言わせていただくと、もはやB高校は進学校ではありません。近年におけるB高校の学力低下には目を覆いたくなります。

もちろん生徒の受験意識の違いによると思いますが、高校教師たちの受験意識の違いも影響しているのです。

英語に関して言うと、受験英語に必要不可欠な参考書『Next Stage』が、A高校では2年生の5月に配布されます。そして、3年生になるまでに小テストや定期テストの出題範囲となり、3年生になるまでに一通り終えるようになっています。

その一方で、B高校では、3年進級時にようやく『Next Stage』が渡されるのです。受験まではすでに10ヶ月もありません。こんなにも短い期間で習得できるわけがありません。

私は「学校のペースにあわせずに、どんどん自分で進めていけ」と指導していますが、やはり現実的に時間が足りません。英語1科目を例に挙げても、これだけの違いが出てくるのですから、全科目ではとてつもない格差となって表れるのです。

意識の違いと、早い時期からの日々の積み重ねが、結果に結びつく大学受験。
もちろん、このことは大学受験だけでなく、社会に出てからも大切なことですが・・・。

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思い出のノート

2007年09月13日 | 英語勉強法
早稲田大学合格後、受験英語から実用英語の勉強に切り替え、本格的に英語道を追求していこうと決意したのが約15年前。

その時に、参考書や問題集をやっていく上で、自分の知らない知識が出くわしたら、逐一ノートに書き留めていこうと、ノート作りを始めました。
このノートは、言ってみれば自分だけの“弱点集”。TOEICや英検の前には必ず見直しました。
このノート集約型の勉強を始めた時はTOEIC730点突破を目標にしていました。ノートの中表紙には730点突破に向けての心構えも記されています。

その後29歳でワシントン大学に留学するまでの約10年間でノートは3冊になりました。
(留学後はカードに切り替えましたので、そのやり方はこちらをご覧ください。)

これらのノートは私の実用英語との格闘を物語る証人です。
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a precious vase

2007年09月13日 | 子育て
6月のエントリで書きました息子の幼稚園の日曜参観。

その時に土粘土で作成した植木鉢が焼きあがり、昨日手元に届きましたので紹介させていただきます。

なかなかの出来でしょう?

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赤本(過去問)の利用法

2007年09月11日 | 指導現場にて

受験生のバイブル 赤本

秋も深まりつつあり、いよいよ受験シーズン到来といった感じです。
この時期、「赤本(過去問)はいつ解き始めたらいいですか」という質問をよく受けます。

結論から言うと、「遅すぎる!まだ解いていないの?」
高3生には、受験勉強を本格的に始める前、つまり遅くても3年生になる直前の春休みまでには、第一志望の大学の1年分は解いておくように指示するのですが、それを実行に移す生徒は少ないのです。

なぜ、受験勉強を始める前に過去問を解くか?答えは簡単。志望校に合格するために、志望校の傾向を知り、その傾向にあわせた勉強方法を組み立てるためです。

極端な例を挙げると、慶應義塾大学経済学部では長文しか出題されません。それなのに、いつまでも文法問題演習中心の勉強をしてても、受かるものも受かりません。

そのように利用すべき過去問を、ほとんどの受験生が力試しとして、年が明けて入試直前に手をつけるのです。もし、正答率が低かったらどうするのでしょう(まあ、ほとんどがそうなるのですが・・・)。入試が直前に迫っているのに自信を失うだけです。

受験勉強を本格的に始める2年次の終わりぐらいに第一志望の過去問を解き、「1年後にはこの問題に対応できる力をつけよう」という決意のもと、出題傾向に沿った勉強方法を確立していくのです。

私は、浪人したときの4月中に第一志望である早稲田大学政治経済学部の3年分を解き、英語に関しては全て音読を完了していました。自分の母校となるべき大学で出題された英文。暗記してしまおうという意気込みで取り組んだのを覚えています。

「私の志望校の赤本は10月発売予定なのでどうしたらいいでしょう」という相談も受けます。しかし、様々な方法を使えば、一昨年度の過去問は手に入ります。大切なのはどのくらい本気で第一志望に合格したいかです。

私の赤本利用法は上記の用途だけにはとどまりません。現代文に関しては、解答・解説で出典まで明示されています。そこで、早稲田大学政治経済学部入学後は、その原書を購入し、読みあさったものです。

具体的には、森本哲郎『日本語 表と裏』、板坂元『日本人の論理構造』、佐伯啓思『時間の身振り学』、安楽庵策伝『醒睡笑』などを渉猟した覚えがあります。「早稲田政経の教授達はこういった本を読んで問題を作成するのか」と、真剣に考えました。
もはや、ここまで行くと学問探究です。

難関大学の過去問研究は、英検準1級以上の対策にも有効です。難関大学の英文は抽象度および専門性が高いため、英検準1級以上の筆記対策にはもってこいです。私も、大学卒業後英検1級を目指していたときは、早稲田大学・慶應義塾大学・東京大学・上智大学・青山学院大学といった英語難関大学の過去問を日課として解いていました。

このように、赤本は受験生のみならず、向学心の高い大人にも役立つと確信します。生涯教育が叫ばれる昨今、赤本の利用価値はますます高まっていると思うのです。
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hobby

2007年09月10日 | 閑話
One of my hobbies is taking photos. I especially love landscapes I used to see in my childhood.
I took this photo in the west of Ina yesterday. Corn for livestocks is ready for harvest.

This scenery, incidentally, reminds me of the CD jacket of “Autumn” by George Winston, whose scores I love.


日本語訳は↓

私の趣味の一つに写真があります。特に、子供の頃によく目にした原風景を撮るのが好きです。

この写真は、昨日、伊那の西の方で撮りました。飼料用トウモロコシが収穫間近です。

因みに、この景色を見るとジョージ・ウィンストン『Autumn』のCDジャケットを思い出します。彼の曲、好きなんですよね。


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辞書

2007年09月08日 | 英語勉強法
7日に発表された文化庁の「国語に関する世論調査」で、漢字を調べる際に辞書ではなく、携帯電話の漢字変換機能を使う人が、20代では8割、全体でも3割強になったそうです。

母国語である日本語を調べる時は、携帯電話の変換機能で事足りることが多いと思われます。しかし、英語学習の際に携帯電話についている辞書を使うことは絶対やってはなりません。

辞書は英語学習者にとってはバイブル。使う辞書によって英語力が変わってくると言っても過言ではありません。内容がしっかりしたものを選ぶ必要があります。携帯電話の辞書ごときで英語力が上がるほど、英語は甘くないのです。

一昨年、私の英語の指導中に、携帯電話の辞書を使って学習をしている生徒がいました。私に言わせれば、そんな勉強は“その場しのぎ”。何度注意しても、紙の辞書あるいは電子辞書を使おうとはしませんでした。結局、その生徒は名前さえ書ければ合格できるような大学に進学することになってしまいました。彼は理解が速く、伸びる要素があったのに。もったいないです。

逆に、英語学習者は、辞書には惜しみない投資をしていいと思います。言葉は常に変わるものですから、数年に一度は買い替えるのもいいでしょう。

電子辞書にしろ紙ベースの辞書にしろ、実際に手に取ってみて、自分と相性のよいものを選ぶことが、大切です。

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受験英語の効用

2007年09月07日 | 実用英語
英会話などの発信型英語力がもてはやされる昨今、日本人が英語を話せない理由の一つに受験英語の存在が挙げられます。

私の持論は
「文法を中心とした受験英語があらゆる英語力の礎となる」
です。
英会話学校に通っただけでは話せるようにはなりません。文法・語彙・リスニングなどの辛くて単調なインプット学習を行うことで、ようやく発信できる英語力が身につくのです。

そのインプット学習を効率的にできるのが、大学受験合格のための受験英語なのです。しかし、なぜか日本人は「受験英語→文法→日本人が英語を話せない元凶」というサイクルに結びつけてしまいます。英語が苦手な方・受験英語で成果を出せなかった方が受験英語を批判的にとらえる場合がほとんどですが・・・。

『MAGAZINE ALC』10月号では筑波大学附属駒場中学・高等学校の久保野雅史先生のインタビュー記事が掲載されています。
そのなかで、先生は
「学校英語や受験英語は実用英語と両立しないと思われてきたが、受験英語と実用英語は相容れないものではない」
と明言されています。

私の考え方が久保野先生のそれと同じであることに、自信を深めることができました。

真の実力を持った英語の使い手を一人でも多く輩出できるよう、今後も受験英語の指導に邁進していきたいと思います。


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甦る記憶

2007年09月06日 | 指導現場にて
生徒の集中力の維持・気分転換・信頼関係の構築・学問への興味を引きたてる等の観点から、講師による指導中の雑談は、大切な技能になります。(もちろん、英語や受験・教育に関する雑談でなければなりませんが・・・。)

一昨日、我が母校伊那北高校の生徒に指導していた時、ひょんなことから、私が高校時代に友人と数人で夜中に高校のプールに忍び込み、素っ裸で泳いだ雑談をして盛り上がりました。

その時、「『素っ裸で泳ぐ』という意味の英単語を知っているか?」とその生徒に聞きました。

もちろん、その生徒の答えは「知りません」。

そこで skinny-dip(素っ裸で泳ぐ)と、それに関連した scantily clad(ほとんど丸裸の)という表現を教えてあげました。

普段は余りお目にかからない表現ですが、実は6年前の留学中に覚えたものです。帰国して以来、もちろんお目にかかったり、使ったりすることはなかったのですが、こういう特殊な単語は忘れにくく、スーッと記憶が甦ってきます。

困ったことに、高校生達も、こういう単語はすぐに憶えてしまうんですよね・・・。
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my favorite

2007年09月04日 | 閑話
I love instant noodles, which I think are representative Japanese food cultures.
So I often enjoy them as a snack before work.

Yesterday I happened to find an instant noodle, which brought me back old memories.
The name of it is “AKAGI 中華そば.”
When in an elementary school, I used to eat this noodle for lunch and as a snack.

I don't think it is sold, because I haven't seen it at any shops for ages! So my heart started pounding when I saw the package of it.

On coming in my office, I put the boiling water into it. Then the tantalizing smell was in the air and made my mouth water.

It sure hit the spot and the taste was as good as ever, which reminded me of the good old days!
I'm afraid it might not be appropriate to write about this kind of topic in this blog, but I couldn't help doing so because of something compelling.


日本語訳は↓

私はインスタントラーメンをこよなく愛していますが、インスタントラーメンは日本の食文化を代表するものだと思っています。それで、よく仕事の前におやつとして食べます。

昨日はたまたま、とても懐かしいインスタントラーメンを見つけました。「AKAGI 中華そば」です。

小学校の時は、昼飯やおやつとして、よくこのラーメンを食べました。

もう何年も店頭で見かけたことは無かったので、売られているとは思ってもみませんでした。それで、今日お店でそのパッケージを見かけたときは、心臓がバクバクし始めました。

職場に入るとすぐに熱湯を注ぎました。すると、何とも言えないあの匂いが辺りを包みはじめ、口の中になまつばが出ました。

あの味は変わらないままで、古き良き時代を思い出してしまいました。

本ブログでこのようなトピックについて書くのはどうかと思いましたが、駆り立てる何かがあり、ついつい書いてしまいました。
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英検と大学入試

2007年09月03日 | TOEIC・英検など

実用英語技能検定1級合格の ceritificate
10月の実用英語検定(=英検)が近づいてきました。私が勤務する塾は英検準会場になっていることもあり、小・中・高校生に積極的な受験を呼びかけています。

英検2級は大学入試センター試験レベルであるため、高校3年生には2級受験を半ば強制的に薦めています。

英検2級の一次筆記試験に合格する力があれば、センター試験の英語で160点を取れる可能性が高くなります。準2級レベルだと100~120点で、大学の合格レベルにはまだ達していません。

高校3年生の中には、「英語が苦手」「検定試験は苦手」「自分は理系」という理由から、英検を敬遠する生徒もいます。

しかし、それは全て言い訳であり、‘逃げ’の姿勢です。
2級に合格できなければ、彼らが目指す第1志望の大学に合格するだけの英語力は備わっていない証。英検受験を避けている生徒は、不合格という現実を突きつけられるのが怖いのです。

「二次試験の面接が心配」という生徒もいますが、そんなことは一次筆記試験に合格してから悩めばいいこと。二次試験は一次試験免除の特典が1年間あります。大学に合格してから二次試験のことを考えればいいのです。

「英検対策はどうしたらいいでしょうか」という質問をしてくる生徒もいますが、英検対策の勉強法などこの世に存在しません。大学入試に向けた普段の勉強ができていれば、2級には必ず合格します。

指導経験上、英検対策用の問題集や参考書を買ってしまった生徒が、不合格になります。
なぜでしょうか?
答えは明白です。このような生徒は、普段の勉強ができていないため、基礎力がありません。そこで、慌てて英検対策用の問題集や参考書を購入してしまうのですが、普段の勉強に負担がプラスされるだけであり、それらに取り掛かっても、基礎力が無いため、結局2~3ページやって、本棚の肥やしとなってしまうのです。

確かに、英検対策用の問題集や参考書は準1級や1級を受験する時に検討する必要があります。しかし、高校生が2級合格を目指すには、普段やっている『NEXT STAGE』などの文法・語法対策問題集と単語集、そして過去問を使った長文読解に取り組めば、必要十分です。

資格は一生の財産になります。高校生のみならず、英語を学習している方には積極的に英検・TOEICなどの資格試験にチャレンジしてもらいたいです。
コメント (5)
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