帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

死ぬかと思った

2011年03月06日 | ヨットや 釣り等

GARNET CROW - 風とRAINBOW

 

なんとなく朝からおかしな空模様、全面うす曇になったかと思えば突然晴れ渡ってみたり。

いや~な予感がするも、天気図では日本上空は高気圧。

でも富士山は傘かぶっていて、「ありゃ~いつ此処へ来るんだ?」と嫌な予感。 

まあ弱いながらも安定した風が吹いてくれるだろうと思っていたのだけれど、海岸通へ出ると白波立っている。

「あれれ」 なんて思いながら、ほかのヨット乗りの話だと、今しがた吹きはじめたらしい。

風の方向は南西、沖へ流される風ではないが、なんか予想をはずされて「今日も駄目か?」という感じ。

ただ、一応船を出し、艤装の為に準備していると落ち着いてきた。

「丁度いいくらいかな?」と思いつつ沖へ出して走らせるけれど、本当にいい感じ。

春の暖かさと輝く光が嫌と言うほど目に入ってくる。

ウインドサーファーが同じ海面に沢山出ているけれど、7.5で問題なくプレーニングする風で、

波はあるものの、走りの邪魔になるほどじゃない。

結構楽しくて大体2時間くらい楽しんでいたけれど、徐々に風も落ちて、「これで終わりかな?」と浜へ戻る。

と、いきなりブローが入り始めた。  およよ

半端じゃ無い勢いで、すぐにヨットが横倒になり、マスト立てるとセイルがばたついてやばい、仕方ないのでそのまま横倒しにして船底より風を受ける方法でやり過ごすが

風が強すぎて浜をずるずる押されていく。 なんちゅ~力だ・・・・・ 

一方、「すわ風だ!」 とばかりにやたら元気になるのがウインドサーファー、みんな喜び勇んで出て行くのはいいけれど、

どう見ても風速17mはあるので、セイルもろともねじ伏せられるか、結構上手な人もどんどん下らされちゃっている。

 

「そのセイルじゃ無理だろ~」 とマスト抑えつつ見ていたけれど、だんだん自分の状況忘れてだんだんウインドに乗りたくなってくる。

危ないのが大好きなこともあって、ワナワナし始めるが、ヨット抑えているので精一杯の自分。

もっともシーズン以外はウインドに乗らないと決めているので、道具なんか持っていないが・・・

 

少したてば収まるだろうと、たかをくくっていたらますます爆風へワープ、へたすりゃ20mオーバーか? という状態。

若干風が落ちた頃に、すぐそばでレーザー艇を押さえていた仲間が来てくれたのでまずはマストの処理。 

ほんのわずか風が弱くなったタイミングを見計らってオリャー!、次にこちらが相手の艇へ行って同じ処理をする。

 

マストを降ろしてしまえばセイルも丸められるので一安心だけど、このブロー到来と浜への帰着はほんの数分の差だった。

ウインドなら浜へ流され、壊れた道具でトボトボご帰宅~!となるが、ヨットの場合ははるか沖へと出て行く事からやっかいで、

しかも風の方向が南西から東へシフトしていたので、沖でこの風に遭遇していたなら走行不能(この時点でのセイルサイズと船の設計性能限界を考えれば)。

そのまま稲村が崎の岩場で木っ端微塵になるか、もしくはそのすぐ横に堆く積まれているテトラとご対面というのがすぐに分かる。

当然躰ズタズタ救急車で搬送され、出血多量は確実で、へたすりゃ死ぬところだった・・・・ 

 

でもこれがマリンスポーツという物なのですね。