今冬一番の寒さだそうだ。とはいえ、冬は始まったばかり。当然低温記録は塗り替えられていく。まだ寒さになれていないから、コタツに入ってテレビを見ている。
途中からだったが北アルプスの紅葉紀行を見た。奥穂登山、大正池と明神池めぐり、後立山縦走、いずれも行った事がある。奥穂はお庭だよ、なんて昔はほざいていたが、画面で見る奥穂高山荘は、入り口にきっちりと石が敷かれ、びっくりするほどのきれいさ。へ~。今の小屋主は20年前からだそうだから、私が知っていたのは先代ということになる。
次が白馬から五竜岳までの縦走。これもしたことがある。不帰(帰らず)のキレット、うんうん、あの鎖場、渡ったことがある、なんて懐かしがって眺めている。唐松小屋に泊まったこともある。今は唐松までリフトがあるそうだ。もう一度立山連峰の薬師岳を見たいのだが。もうとても登るることは無理だから。
マラソンを見ながらケーキを焼いていた。ストーブとオーブンがついているので、この方が暖かい。
チャンネルを回していたら、子どもたちと一緒に苗木を植える宮脇先生の顔が写った。あれ、宮脇さんだ、どこだろう。画面が変ってイースター島だ。
森を守ってきた日本と森を破壊してしまったイースター島とを対照的に比較しているようだ。守ってきた森は伊勢神宮の森だった。人間が育てる森、これは杉の種を収穫し、種から育て、木材として利用している。一方、同じ森に自然のままの森も残している。日本に森がなかったら、何億何兆といった費用がかかることを列記してあった。そうなんだ、当たり前にある木々が、林が、森が、人間に与えていてくれる価値は計り知れない。
イースター島、現地の言葉でラパヌイ、私が行ったとき、ずいぶん植樹がされていて、山が緑になっていた。しかし、植樹されていた木が「ユーカリ」だったのが、ひっかかった。チリやペルー政府の方針なのだろうが、アンデスにもユーカリが多かった。それもずいぶん気になったのだが。番組をもう少し前から見ていれば、ユーカリの話が取り上げられたかも。自然植生にない植物を植えるのがいいことかどうか、宮脇先生の話があったかも。
スペイン、ガリシアでユーカリを撤去しているのを見たことがある。ユーカリは成長が早い。成長が早い、使えると言う理由で自然植生に合わないユーカリをパルプにするために植えていたのだ。しかしユーカリが土壌を変え、自然災害をもたらした、という理由で排除していたのだった。