聞きなれない鳥の声に窓を開け、声の行方を追うがわからない。自慢だった視力ももはや自信はない。と、もうひとつ、声が聞こえた。この声は相思鳥の声だ。とすると、あの聞きなれない声も相思鳥かもしれない。ここ数日、相思鳥がハゼの実を食べにやってきている。声が近くなった。桐の木を見上げるとメジロが何やらつついている。ヒヨドリもすいと飛んだ。ブッシュを移動する鳥の影も見える。こちらはウグイスかも。みんな山から下りてきたんだね。もう冬鳥たちも帰ってきているはずだが、、外にでないのでお目にかかっていない。孟宗竹が大きく伸びてハゼの木を隠しているのでよくは見えないが、ハゼの木に相思鳥の雄か雌かどちらかがいるようだ。じっと見つめていると涙が出る。
やはりこのチチチチチと鳴くのも相思鳥だった。ブログのどこかに我が家の餌台に来ていた相思鳥を撮った写真があるのだが、探すのも面倒。さりとて、光がないから、今日は撮れない。鳥の写真は熟練を要するから、久しぶりだと無理だろうな。
写真はあった。07・1・24 「餌台は大賑わい」に数枚あった。画像をクリックすると大きくなる。http://blog.goo.ne.jp/ghanabelize/d/20070124
あれ、ハゼの木に来ているのはつがいだけではない。8羽もいる。相思鳥って、群れをなすんだ。初めて。
相思鳥は外来種である。だから未だ日本の野鳥図鑑には載っていない。いや最近、しばらく野鳥の本を買っていないから、知らないだけで、もう載っているかもしれない。派手な色彩の鳥である。相思鳥も飼育されていたのが、かごぬけして野生化したものだ。ひところ、ウグイスと生息環境が同じだから、ウグイスが脅かされるのではないかと危惧されていた。しかし、専門家によると、いまのところはウグイスと相思鳥は笹の上と下といった具合に上手に住み分けて、平和共存しているようだ。
もうすこし季節が進むと木の葉も落ちて空が広くなる。そうなれば鳥も見やすくなる。今年はハゼは実をたくさんつけている。しかし、我が家の柿は生り年ではない。
おや、かぽのお出ましだ。冬毛になって、すっかりきれいになった。このかぽと遊ぶのはネコたちだ。子ネコ、いやもう、「本物」に近い中ネコだが、やることは子ネコ時代と変わらず、起きれば、追っかけっこをしているか、取っ組み合いをしているか、とにかく運動量は凄い。木登りも上手になったので、かぽがのそのそ食べていると、かぽの肉を取り上げてしまうくらいだ。
蛍光灯のイエオニグモたちも健在。とはいえ、世代交代はしているようだ。今いる連中は、小型が多いから、ここで越冬するのかも。蚊が多いので、今のところ餌には困らない。