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かぼちゃ

2012-11-16 20:40:27 | 

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栗将軍

9月に入るといつも北海道からじゃがいもやかぼちゃをとる。北海道は当麻町。でんすけすいかを買ったのがご縁の始まり。そして北海道を旅した時、偶然当麻「道の駅」に寄って、顔見知りになった。じゃがいもはお気に入りの「とうや」を指定しているが、かぼちゃは単にかぼちゃとしてしか注文していなかった。いつ届いてもほくほくしておいしかった。栗かぼちゃである。人にあげても喜ばれるので、かぼちゃの時期は何回もとっている。

                                                    

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栗ゆたか

                                                                                                                        

この栗かぼちゃ、美味しいのはいいんだが、実がかたくて、切るのに苦労する。初めのころは牛刀でたたき割っていた。今は力もなくなっているので、頭で切っている、なんて言い方をするとおかしいが、上下、ヘタをとり、そこをくりぬいて、包丁(牛刀なんて使わない、軽い包丁)を立て、テコの原理を利用して切っている。2,3分電子レンジにかけて、皮を柔らかくしてから切る方法も教えてもらったが、生の方がいいと、テコの原理を続けている。

                                                    

かぼちゃは小学生の時だったか、教科書の外来語で、ポルトガル人が持ち込んだものだが、名前はカンボジアから持ち込まれたから、カンボジアに由来すると教わった。だからカンボジア原産だろうと思って調べもしなかった。改めて辞書を引くと、かぼちゃはアメリカ大陸が原産地で、世界各国で栽培されているものだと分かった。日本では冬至にかぼちゃを食べる習慣があるが、これも明治以降の習慣のようだ。意外と明治以降のもので、古くからの伝承のように思われているものは多い。12月まで保存でき、保存しておくと甘くなる野菜として、喜ばれたのだろう。

もっとも戦中戦後、食糧難のとき、さつまいもと並んでかぼちゃは庶民の食卓の主だった。家庭菜園でも作っていた。量産をモットーにして作られていたから、美味しいものではなかった。だから長じても、私はサツマイモやかぼちゃは嫌いだった。言ってみれば、食べ物の好き嫌いは、当時食べさせられていたもので、戦争を思い出させるもの、といった、かなり戦争の後遺症がある。サツマイモやかぼちゃはトラウマから解放されたが、まだまだ食べられないものがある。私にとって、戦後は未だ終わっていないのである。                                                    

                                                    

P1020210 白い九重栗 これしか残っていない。

                                                                                                                        

先回、注文すると、「混ぜましょうか」と言われた。「混ぜるって、そんなに種類あるの?」と聞くと、種類はたくさんあるが、今入っているのは「栗将軍」「栗ゆたか」「白い九重栗」だという。で、混ぜてもらった。かぼちゃは収穫してから保存しておくと、澱粉が糖化して甘くなる。その代わりホクホク感は減っていく、のだそうだ。3つの中で、一番糖化が遅いのが九重栗だとも教わった。

届いたかぼちゃには、ひとつひとつ名前をつけてくれた。名前を味を確認するために2軒で半分ずつ分け、同じ煮方で試してみた。初めは栗将軍、次が栗ゆたか、どちらもホクホクもしているし、甘みも十分あって美味しい。ちょっと区別がつかない。

最後に白い皮の九重栗を煮てみた。ホクホクは一番、これは菓子だねぇ。栗みたい。これはいい。人にあげようと、注文すると、九重栗はいま、品質のいいのがないから、白い皮の雪化粧にしたら、と勧められた。もちろんそんな品種も知らない。ではそれ、と頼んだ。届くのが楽しみだ。

P1020218 雪化粧

コメント
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