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甘い汁

2017-05-26 12:12:02 | 日記
風邪気味なのでおとなしく家にいる。温かいはいいが暑くくなったり冷え込んだりするとしんどい。ストーブをつけると暑いし、つけないと寒いまではいかないが足が冷える。

夜、タヌを呼ぶと玄関の方に2匹現れた。2匹いれば違いはわかるが1匹ずつだとどっちに薬を与えたか定かではない。フラッシュに驚いて逃げてしまったので1枚しか撮れなかったが、背中を見る限りは少しはよくなってきているみたいだ。

加計学園の獣医学部の新設が問題になっている。首相が関わったかどうかはともかく、私はむしろ加計学園のやり方に、またか、という思いの方が強い。
何年前になるだろう、加計学園が銚子に進出したのは。当時も銚子市が誘致という形で広大な市有地を提供、建設費100億円以上の経費を負担する内容だったように思う。当時の市長は元官僚で、元岡山副知事、岡山の大学で教鞭をとり、加計学園とは親しい間柄だということだった。誘致すれば、経済効果が増大する。住民も増えるから地方交付税も増える、などなど甘いうたい文句が並んでいた。大学誘致ねぇ、それにしても加計学園なんて関東では知られていないねぇ、といぶかしく思った。しかし、市長の音頭取りで誘致は成立し、当時としてはナウイ危機管理科が設立された。さらに市有地に大きな建築物ができる予定だった。ところが市民から反対の火の手が大きくなった。確か市長選のあった年だ。野次馬の私は現地を見に行った。市街地には誘致賛成の緑の旗が並んでいた。いつの世にも、経済効果に人は飛びつくねぇ。

市街地から少し外れた地区に、校舎は建っていた。レンガ造りの低層な(3階だったと思うが)かわいい建物だった。景観を害することはないように見えた。反対は、高層の建築物の方だったようだ。少し離れた商店で「濡れせんべい」を買い、買い物に集まっている人たちにいろんなことを聞いた。学生が来るので、貸し間や下宿の設備をした人たちもいたが、結局は学生は来ず、借金だけが残った、学生たちはむしろ市街地や、大きな市に下宿してしまった。学生から言わせれば、バイトをするには市街地でないとダメ・・ということだった。地元の人たちは、自分の娘や息子はここの大学には入れないとも。「どうして?危機管理なんて、需要が多いんじゃないの?」「どれほど需要があるかわからないから」とも。当時の市長は、今の学生は車族だから、車の購入も増えるという計算をしていたが、そんな甘いもんじゃなかったみたいだ。誘致に意欲のあった市長は選挙で負け、次に市長になった人が、行政能力がなかったらしく、辞任し、再度選挙になり、この誘致の市長が再選された。その後のことは知らないが、加計学園の問題が浮上したので、また同じようなことをしているんだ、その後の銚子はどうなっているんだろうと、財政をのぞいてみた。厳しい財政運営を強いられているという決算報告があった。借財は300億円にもなり、その借財が尾を引いているようだった。地元に見返りは少なかったようだ。ちょうどテレビで銚子を取材しているのをおしまいのほうだけ見た。学生たちは就職口がないと言っていた。そして〆に大学誘致もいいことばかりではないようだとも。作る方は権力を利用して常に新しい施設を作り、人を集め、運営に回す、自転車操業、使い捨ての何か、いっぱいある、に似ている。
コメント
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