はは、今頃になって。こうなることはずっと以前からわかっていたことじゃないか。何事も作るが先、それが売れれば大量生産に続く。使う側も便利だし、安ければ、後のことなんか考えずに浪費する、今始まったことじゃない。環境問題なんて、ずっと後のこと。とはいえ、問題提起されてから、それほど経っているわけじゃない。
言っている間に、石油製品、化石燃料問題は、問題提起だけでなく、実際に地球温暖化と言う形で、地球はね返ってきている。まぁ、地球温暖化なんて、取り立てて言うまでもなく、ごみ問題は確実に深刻化しているんだが。ずいぶん前から旅人としてだが、歩き回っていると、プラごみの散乱には目が行っていた。発展途上国と呼ばれていた国々の方が多かった。旅人は、素人ながら気にしてはいた。
一時、石油ショックの時はさすがに節約に向かったが、のど元過ぎればで、またぞろ浪費が始まってしまった。
死んだクジラやアザラシの胃からプラスチックごみが出てきたことも、鳥たちが飲んで死んでしまった例も以前ならずいぶん取り上げられては来ていたが、大問題にはしてもらえなかった。いやいや、最近のニュースだった、ナガスクジラの子どもの死骸が日本に漂着しているという話だった。年間、30頭、びっくりするような数だったから300頭かな、やはりプラ袋を飲んだことが原因のようだ。人間は悪いよね、自分たちの欲望で、環境を汚す。まず先にやられるのは関係ない自然界の動植物。海面を漂うプラスチックごみ、海底に滞積するプラスチックごみ、海の生物たちに、「食べるな」と言う方が無理だよな。
もちろん、アジアへ先進国のごみが輸出されていることは知っている。そのごみの行方も少しはわかっている。ただ実際に自分の目で確かめてはいないが。自分の国で消費したものは当然その国で処分しなければならない。ただし、プラスチックを処分と言う形で燃やすと、アジア諸国の空を覆っている大気汚染、実際に現実となって返ってきている。だから今回のアジア諸国からの先進国のごみ拒否は、当然のことと言えば当然のことだ。有害物の輸出はまだまだ多い。もっと気が付いた方がいい。
先進国がアジアの国々を作業場にしていることは周知のこと。労働力があり、人件費が安くて済む。要するに低賃金で働かせることができる、しかも長時間。以前、作業員に聞いたことがある。低賃金でも、それでも、職がないよりはありがたいと言っていた。そこが付け目なんだだろうな。そうそう、環境には全く配慮がなかった。工場などの生産環境にも自然環境にも。「使い捨ての思想」がそこにはあった。あれから、少しは改善しただろうか?
リサイクルできるものリサイクルしたらいい。リサイクルは救世主では決してないがしないよりはした方がいい。しかしそのためにはおざなりではなくしっかりとしたシステムを作ることだ。もちろん金もかかる。その技術も方法も先進国はもっている。ただ費用がかかる。その費用がもったいないから安易に、安価だったアジアに輸出していたのだから。
むかしアニメで、地中からプラスチックごみを石炭のように掘り出し、燃料にしているのを見たなぁ。文明批判もあったんだろうが、「未来」の国の話だったような。
買い物に連れて行ってもらった。スーパーである。だからプラごみは出る。マイバッグを持っていくからデジ袋はもらわないが。野菜はそのままのものが増えたが、生鮮食料品はしっかりとトレイの上にラップされている。
どちらかと言うと我が家は、プラスチック製品は少ない方だけど、それでも身の回りには多々ある。家でごみに出すプラごみは、台所ではポリ袋、ラップだ。調味料容器はすべてガラス瓶。油も缶入りである。棚の上にはいくつもポリ容器が並んでいる。これがケーキを保存したり、運んだりするためのものだ。いずれはごみになってしまうだろうがそれでもよく使っている。食器類は陶磁器や木工品だし、とはいえ、だいぶ処分したから本当に必要なものしか置いてない。洗濯用液体せっけんは詰め替えている、シャンプーもリンスも詰め替えている。一番ゴミに出すプラ物は、宅配で届く品物の梱包材かなぁ。
高校の時、化学部だったので、ちょうど出始め始めた、当時は「合成樹脂」と言っていた、その一つ「ユリア樹脂」を実験室で作っていた。尿素とホルマリンを熱して、涙を流しながら作っていた。硬質ではなかったが、弾力性のある白濁した樹脂が出来た。何とか透明にしようと、いろんな添加物を入れていたのを覚えている、何を入れたかは忘れてしまったけど。