8月4日からポレポレ東中野で上映。
http://www.youtube.com/watch?v=3VVN2HLdpbw
1957年、岐阜県徳山村にダム建設の話が持ち上がった。近隣の街につくられた移転地への引っ越しが進む中、村が沈んでしまうまでできる限り暮らし続けたいと、街から戻って来る老人たちがいた。
写真家の大西暢夫が初めて村を訪ねたのはいまから15年前のこと。誰もいないと思っていた集落に家があることに驚き、ジジババたちの暮らしに魅せられ、以来たびたび村を訪れることになった。
村には季節ごとに土地で採れるものを大切にする、暮らしの知恵や技があった。食卓にはいつも食べきれないほど大盛りのごはんが並び、山はジジババたちの笑い声に満ちていた。
1995年12月23日。徳田じょさんの家が取り壊された。明日から街で暮らすしかない。
「お父さんはきっと天から見とるな。ありがとう兄ちゃん!今までありがとう」
兄ちゃんと呼ばれる大西は こんなに悲しいじょさんを見たことがなかった。
2006年秋、いよいよ工事が終わり、水がたまり始めた。もう村に帰ることはできない。じょさんは今、大西を「どこかの優しい人」だと思っているが、徳山村の家のことは忘れていない。そして、まだあの村に家が建っていると信じている―。
ジジババたちの変わりゆく暮らしに寄り添った15年間の記録。
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揖斐郡旧徳山村:
http://www.din.or.jp/~heyaneko/gifu0.html
http://members.jcom.home.ne.jp/camphor-tree/tokuyama.html