緑内障予備軍の私は、目薬を朝晩さしているのだが、その目薬を押し詰まってではなく早めに買っておこうと思って、眼科に行った。Papasanが空いているのも今日の午前中なので。先生に処方してもらわないと目薬は買えないからだ。いつも混むのは承知だから、今日は新書を1冊持っていった。院内に入ると、さすがに混んでいた。これではざっと1時間、いや、もっと待つだろうな。
眼科は相変わらずの混みようだ。圧倒的に高齢者。足を引きずっている私など目立たないくらい。中には93歳の元気な老婦人もいた。一方、その人よりは若いと思うが、車椅子で介護士に連れられてきた老婦人は「早くしてください」といる間中連発していた。介護士さんもなれたもので、静かに「大丈夫ですよ」と応えていた。いろんな人がいる。
持って行ったのは以前買って放っておいた「フランス史10講」柴田三千雄著 岩波新書
呼ばれるまでに半分を読み終えた。ガロ・ローマから始まって、時代区分で言えば、絶対王政までだ。内容はこの辺りまでは私にはそんなに珍しいものではない。復習と言ったところだ。でも、おもしろかった。集中して読んでいたので、呼ばれてもはじめは気がつかなかったほど。
いつものように眼圧を測り、すぐ診察になった。白内障は大丈夫、目薬のせいか、眼圧は下がっているとのことだった。で、目薬は残っている分だけさして、目薬をやめ、ささないで結果をみようということになった。では来月から目薬はやめて、月末に検査に行こう。
外に出てPapasanに電話をすると家に戻っていた。外で待っているには寒いので近くのカフェに行った。ケーキと紅茶を頼んだ。ケーキはマロンケーキ。ふんわりと美味しくできてはいたが、甘かった。私には甘すぎる。ここのケーキ、3回目だが、今日はクリームの油が舌に残った。あ~、やはり自分で作るケーキは美味しいよ。
たまにしか外に出ないから、外にでるとしげしげとまわりを見る。豆桜が花をいっぱいつけている。花の向こうに青空がのぞいている。階段を下りて、ジョロウグモの網をのぞく。大きなクモがゆっくりと動いている。まだまだ大部残っている。柿の実が色づいて、しかもびっしりと枝についている。もったいないくらいだ。鳥たちがいっぱい食べてくれるといいんだが。もう熟していると思うよ。
そうそう、骨折してから初めて、右足に靴をはいた。長らくはかなかったので、革がかたくなっているような感じ。ちょうど、ヨーロッパ線を飛行機に乗って、到着近く、むくんだ足で靴を履いたような窮屈感。靴紐を十分緩めて、でも履けてよかった。とはいえ、まだスムーズには歩けない。