おれはあの柵を越えるぜ!
誰もおれを止められないぜ!
この夏ビーは、
何度か外に出してたけど、
外に出たら振り返らない殿を、
出す勇気はない。
そんなある日、
網戸を開けて脱出に成功した殿は、
明け方まで5、6時間くらい
戻らなかった。
庭や駐車場を探しても、
姿すら見せない。
どこに行ってるのか。
帰ってくると、
疲れたらしく、
バタッとたおれて寝てしまう。
家はいいぜ!
殿ちんにも首輪をつけようかな、
と思ったけれど、
高貴な殿に首輪はどう見ても似合わないのだった。
真夏は殿モンは食欲が落ちぎみ、とはいえ
3匹とも元気でいてくれて、
本当にありがたき幸せ。
殿ちんは私とトイレに入るのが
一時期ブームになっていて、
トイレの前でゴロンして、
私を待ち伏せしていた。
そして二人きりになると、んブロロロロロ…