現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1/8 伊勢へ 虚無僧 64日目

2011-01-08 21:18:01 | 虚無僧日記
1/8 朝4時に家を出、朝起会に寄ってから、伊勢に
向かう。2時間で外宮に着いた。すでに 2~30台
の車が止まっている。

朝6時半、いつもならラジオ体操の時間。まだ暗い
中を外宮参拝。そして朝熊山に上る。7時半、太陽が
雲の上から顔を出す。神々しい光を浴びて、奥の院で
尺八献奏。

そして 下山し、内宮を参拝。若い人が多くなった。
10~13時、「おはらい通り」で虚無僧をする。

これが、私の毎年の行事になっている。朝熊(あさま)山は
京都明暗寺の開祖「虚竹禅師」が、山上の金剛鉦寺に
8日間参籠して、雲間より聞こえた妙音から、『虚空』と
『霧海篪(むかいじ)』の曲想を得た所。虚無僧のメッカだ。

池の水が厚く凍っていたが、風が無く、それほど寒さは
感じない。犬を連れて登ってきた人が「良く晴れた日は
富士山が見えますよ」と教えてくれた。かすかに見えた
気がした。心の目には見えた。


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東京-名古屋

2011-01-08 21:16:44 | 虚無僧日記
名古屋は東京から360km。

その昔、江戸時代は、一日8里(32km) 歩いて、
11日。意外と近いが、虚無僧で歩くとなると、
門付けしながらだから、1カ月はかかりそうだ。

1896年 (明治29) 日清戦争が始まった年。東海道線は
まだ蒸気機関車。急行で、東京-名古屋間 11 時間。

11日が、11時間、1日で行くこととなったのだから、
ものすごい革新だった。

1958年(昭和33年)東海道在来線に“ビジネス特急こだま”が
走り、4時間28分。

1964年(昭和39年) 新幹線が開通し、「ひかり」で 2時間27分。
この年、テレビで『そろりと参ろう』が放映された。虚無僧が
旧東海道を歩いて京都まで行くというストーリーで、夢中に
なって見た。

1968年(昭和43年) 私は免許取立てで、従兄弟とコロナに
乗って名古屋まできた。東名高速道路は、東京-厚木まで
しかできていなかったから、箱根の旧道を、あえぎあえぎ
上るトラックを必死で追い抜いて越えた。その後も 富士
-静岡、岡崎-小牧間が開通していたのみだったから、
名古屋まで 12時間ほどかかった。

2010年(平成22年) 新幹線「のぞみ」で、1時間36分。
夜行バスだと、東名を走って、6時間。

2027年に「リニア新幹線」が開通すると、「40分」だそうな。
私は 79歳。はて 生きとるかいな?


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う、さぎ!?

2011-01-08 19:33:10 | 虚無僧日記
「捨てられる兎」の記事があった。

コーヒーカップにはいるミニ兎」の写真を見て、可愛いので
買ったら、なんと猫より大きくなってしまい、餌代もバカに
ならない。飼うのに もてあまして、捨てられる兎が急増して
いるとか。「動物愛護センター」へ持ち込まれても、「愛護」
とは裏腹、「殺処分」されているとか。ウっサギ(詐欺)だ!

私も幼少の頃、兎を飼っていた。グレーの大きな兎だったが
おとなしく、よく抱きかかえて遊んだ。そんな思い出がある
ので、結婚して子供が小さい頃、白黒のダッチ兎を飼った。
ところが、これが 獰猛で、手を近づけると すごい力で噛む。
危険なので、庭の片隅に檻を作って、子供が近づかないように
して飼った。以来、私にとっては 兎は 怖い動物だ。

「卯年」の人は、概して柔和で平和主義、誰からも好かれるが、
知的好奇心が強く、非合理的なことが嫌いで、『蟹工船』の
小林多喜二のように、左翼運動に参加した人もいるとか。

牙を剥くのは例外的だそうだ。何にでも例外は居るか。


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