現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

2チャンネルに

2011-01-22 23:53:17 | 虚無僧日記
2チャンネル「浄土宗ネラー坊主の会【第35願】」とやらに、
私のブログから転載されていた。「2011.1.19」となっている
から3日前だが、記事は相当前のもの。浄土宗関係者の
チャンネルだから、他宗や托鉢僧などを、口汚く誹謗して
いる。その中で、なぜか私の記事の転用だ。


京都明暗寺に会費を納めると「明暗教会会員証」と
「行化(ぎょうげ)証」を発行していただける。

ところが「行化証」は「托鉢免許証」ではないという。
“尺八をもって仏の教えを広める者”という資格証
なのだ。つまり、生活の糧としての虚無僧は禁じられ
ていることになる。

先日、仏教国タイで、「ただ食を得るために托鉢して
いる偽僧侶が大量に逮捕された」という報道があった。

日本でも、そうした偽托鉢僧が横行して問題になって
いる。では、“食を得るため”か、“仏法教化のため”
の托鉢かは、どうやって見分けるのだろう。

“食を得るため”ではないと思われるような虚無僧に
なることが、修行なのだと最近ようやく思えるように
なってきた。

名古屋駅前で尺八を吹いていて、ひとりのご老人が
寄ってこられ「ありがとうございます。仏の教えを
広めてくださいよ」と、手を合わせ頭を下げられた。
喜捨をいただいたことに心痛むようでは偽虚無僧だ。
ご老人の心に添える虚無僧にならなければと誓った。



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私の写真が掲載されてます

2011-01-22 22:57:52 | 虚無僧日記
1/13 名古屋駅で虚無僧していると、黒いオーバーの紳士が、
「写真撮らせていただいてよろしいですか」と丁寧に挨拶
され、一眼レフカメラで撮ってくれました。地べたに這う
ほどのローアングルで撮る姿からも、相当のカメラマニア
だと判ります。その後、私のブログのコメント欄にメッセージ
がはいり、昨年 5/19 鳴海の中島砦での「桶狭間を偲ぶ会」
にもいらしていただいた方のようです。びっくり。

今日「名古屋駅・虚無僧」で検索したら、出ました。私の
写真がアップされていました。

pochiさんのブログ

写真もすばらしい。そして、コメントが25件も寄せられていて、
どれもが「虚無僧に会ってみたい」「尺八の音を聞いてみたい」と
好意的な声に驚きました。それは「写真の力」でしょう。

ホントに尺八の音を聞きたくなるようなステキな写真です。
ぜひ見てください。


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水上勉 『虚竹の笛』の疑問点

2011-01-22 16:31:25 | 一休と虚無僧
水上勉の『虚竹の笛』の疑問点。

水上氏自身、本文で「作家としての想像力をふくら
ませて書いた」と述べているのだが、「明暗寺の開祖
虚竹の素性が判った」などと、中国でニュースになる
ほど、氏の影響力は大きい。

不思議なのは、一休の時代の尺八は1尺1寸くらいの
短い“一節切り”尺八のはずだ。水上氏もそれを知って
いながら、「一休の尺八は1尺8寸で、根の部分の
ゴロ節があり、歌口には鼈甲を入れている」と書いて
いる。そのような尺八は 江戸時代の後半からである。

また、天蓋を被った虚無僧が 600年も前に中国にも居た
ことになっている。虚無僧は江戸時代後半からの日本
独自のスタイルなのだ。

そして、宇治の吸江庵の主を「虚竹」とし、一路はその
軒下に住む乞食僧として、一休とも しばし交流があった
という設定にしている。一路が実在していたことは確か
だが、宇治に住んで一休との交流があったことを示す
一等史料は無い。

とにかく、鎌倉時代と室町時代と江戸時代の話が ごちゃ
まぜに出てくるから 訳がわからない小説なのだ。
ご用心 ご用心。


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信ずる者は救われる

2011-01-22 14:09:58 | 虚無僧日記
「女性週刊誌」に、なにやら派手な広告。「これを手にする
だけで、8日間で あなたの願いが叶えられる」と、「水晶の
念珠 2万円」。そして「宝くじが二度も当たった」「恋人が
できた」といった喜びの声。お金も恋も意のまま。
ほんまかいな。

今、毎朝「真如苑」の寒修行に参坐している。読経の後、
信徒の体験発表。「難病が治った」「就職ができた」と、
喜びの声。ただし、真如苑は「『ご利益信仰』であっては
ならない」と強調している。あくまで、仏を信じることだ。

五木寛之は『気の発見』で、「気功でガンも治ったという
ようなことを、現象として有る」と認めている。五木・親鸞は
「生き仏などこの世にいない」と云いながら、「難病も治し、
予知能力もあるという外道院」の超能力を肯定するのだ
ろうか、いかさまと退けるのだろうか。今後が楽しみ。

昨夜「お祓いもしていただけるのですか」と青年から声を
かけられた。最近、何人かの方から いろいろ 悩み事の
相談を受けるようになってきた。「手当て」で、肩やお腹の
痛みがとれたという方もいる。自分でもびっくり。寒修行を
通して「気」が強くようになってきた気がする。

世のため 人のため、悩み苦しみを解決してあげられる
虚無僧になりたいとは希う。

今朝は、真如苑で、深い祈りを込めてお参りしてきた。祈り
が通じて、昨日の青年の悩みも解消してくれればいいが。


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1/21 虚無僧 75日目

2011-01-22 09:25:47 | 虚無僧日記
1/21 金曜日。「今日こそは」と張り切って出かけたが、
いつもの金曜よりは少ない。みな家路を急ぐ と思ったら、
サッカーのカタール戦があるのか。こんな日はお布施は
少ない。10時を過ぎて、ようやくお一人様。

11時半。トボトボ帰ることに。地下鉄のベンチで休んで
いると、一人の青年が「すみません。お祓いもしていただ
けるんですか?」と。

「はい、街頭で、皆様の幸せを祈り、悪霊退散の祈念を
込めて、尺八を吹くのが勤めです」というようなことを。
すると その青年は 布施をくださった。青年の幸せを
念じて祈る。「念ずれば 花開く」。

虚無僧とストリートミュージシャンや乞食の違い。「虚無僧は
自分の為に、生活の資を得るために尺八を吹くのではない」と
いうことを 気づかされた。彼も「み仏」だったのだ。


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