現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

大寒から節分まで寒修行

2011-01-19 15:18:55 | 虚無僧日記
荒天原因は北極振動とラニーニャ(産経新聞) - goo ニュース

「地球温暖化」と云いながら、寒波が来ると「地球は氷河期に
向かっている」とか、「地球温暖化は嘘」などと主張する学者
先生が出てくる。ま、北極やヒマラヤの氷が融けなければ、
温暖化も加速されず 良いか。

明日「大寒」から2月3日(節分)まで、「真如苑」の寒修行。
真如教主が寒修行に取り組まれた昭和10年、早朝3時、東京の
気温は-8℃だった。教主は氷を割って、水垢離(みずごり)を
とられ、体中、氷のかけらで血が滲んだという。

私が、参加するようになった20年前は、雪も降り、オーバーに
襟巻き、手袋という重装備で会場に向かったものである。
それが、ここ数年、オーバーも手袋も無しで参加できた。
さて、明日は大寒。寒修行にふさわしい寒さとなるか?。


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1/18 虚無僧 72日目 虚無僧に無心?

2011-01-19 10:42:55 | 虚無僧日記
1/18 「今日は 昨日よりは 暖かいですね。先日、すごく
寒かったから、もう慣れましたね」と、占い師の女性。
雪の日も毎日来ている。昼は よそで勤め、夜は12時まで、
名古屋駅の路上に出ているとのこと。私も励みになる。

一人の小柄な若者が 私の側でボーと立っている。「何か
( ご用 ) ?」と声をかけてみた。すると「明暗箱」を
指さして「マネー」という。「はい、ここに入れていただき
ます」。でもまた「マネー」そして「有りますか」と。
(「無い」と答えたら喜捨してくれるのか?) と 真意を
測りかねながら、空っぽの「明暗箱」を振って示すと、
「じゃ いいです」と 行ってしまった。

私に無心するつもりだったのか。はっきり 事情を話して
くれれば良かったのに。と云っても、困っている人を助けて
やりたい気持ちはあるが、いかんせん、その余裕はない。

それにしても、今の若者の閉塞感は深刻だ。
今年3月大学卒業予定者で就職先が決まっているのは7割を
切っているとか。「就職氷河期」。勝ち組になるには「自分
磨き」だ。若者よ しっかりせい。喝カァーツ!


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一休の宗論批判

2011-01-19 10:02:55 | 一休と虚無僧
今の日本の仏教は、釈迦本来の教えからかけ離れて、
日蓮、親鸞、そして各新興団体の教祖の独自の宗教と
なっている。

葬式のやりかたも異なる。宗派ごとに唱えるお経も手順も
違う。そもそも「戒名」も日本だけ。それも宗派で違う。

こんな仏教界の宗派の対立を、江戸時代の人もすでに、
可笑しく見ていた。その思いを「一休」の名を借りて、
茶化したのが「一休の道歌」であろうと、私は考えている。

江戸時代も日蓮宗の他宗攻撃は、お役所としても やっかい
の種だった。それを「一休道歌」では

「南無阿弥陀仏」の念仏宗と「南無妙法蓮華経」の法華宗との
宗論に巻き込まれ

「南無を避け、四字と五字とて九字となり、
一字のことで 住持めいわく」と 詠んだ

双方から「南無」の二字をとれば、「阿弥陀仏」の四字と
「妙法蓮華経」の五字の違い。両方足せば九字。一字足りない
ことで、住持(禅宗の住職)を十字にかけて「めいわく」と
断じているのだ。

これなど、考えた人の頭のすばらしさに感動する。それも皆
「一休」の法語となったのだ。

ほんとに、虚無僧で立っていても、日蓮宗系や親鸞系の一部
過激信者には迷惑する。ま、「南無を避け、四字と五字とて
九字となり、一字のことで住持めいわく」とのみ、云うことに
しよう。

日蓮宗でも、私の知っている僧侶は、「他宗のことに心煩わされる
より、自分の修行を積め」と教えていた。その通りじゃ。


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