現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

五木寛之『親鸞』 13

2011-01-14 12:44:37 | 五木寛之
1/14 中日新聞『親鸞』(五木寛之)

「物乞いを見て、哀れと思ってはならぬ。ありがたいと
手を合わせよ。病に身は膿み崩れ、身に糞まみれの
ボロをまとっていても、それはすべて仏の姿である。
あの者たちは皆、そなたたちの業を背負って苦しんで
くれている仏たちなのだ」

松本清張の『砂の器』も、ライ病を煩って、物乞いと
なった父の、惨めな生活が描かれている。そういう人に
対して、ゲドイン(外道院)は「哀れと思ってはならぬ。
有り難い仏と思って、布施せよ」という。

五木「親鸞」は、この「外道院」を是認するのか、
はたして、「外道」と断ずるのか。先が読めない。

虚無僧を見て「哀れ」と思って 布施される人もいれば、
「ありがたい」と手を合わせて喜捨される方もいる。
虚無僧は「忌み嫌われ、蔑(さげす)まされるる者」から、
「哀れみの目で見られる存在」。そして「崇(あが)め
奉られる対象」なのか?。

五木寛之の『親鸞』の読者は、虚無僧を見る目も変わって
いくことだろう。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 




ホームレス川柳

2011-01-14 10:47:53 | 社会問題
ホームレスの人たちが作った川柳『路上のうた』。
彼らの自立を支援する雑誌『ビッグイシュー』の付録
として出された。

・初詣 賽銭箱に なりたいな
・初詣 賽銭無しで 願い事  
・お正月 ベンチの上で 寝正月
・お正月 餅もらえども コンロ無し   
・お年玉 今は下見て 落とし玉  
・元旦に 鳩と眺める 初日の出
・冬公園 壁はなくても 一人部屋

・指さされ あんな大人に なるなよと
・散る花に 寝床取られる 春の宵
・野良猫が 俺より先に 飼い猫に
・ホームレス アウトドア派と 空威張り
・百円があれば安心2~3日
・仕事減り 収入も減り 腹も減り

ドキン。私の明日だ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 


ホームレス

2011-01-14 04:40:50 | 社会問題
名古屋駅からホームレスが減った。毎夜見るのは3人。

今年の正月は「派遣村」も無くなった。それぞれ自立
していったようだ。と思ったら、一時は きれいになった
高速道路の高架下に またぞろ小屋が建ち始めた。

ホームレスにもいろいろいる。
髪も髭も茫々、ぼーと1日寝ている仙人のような人。
彼は好きで自由を楽しんでるのだから、構わんでよい。

ボロボロの布をまとい、チンポコ出した乞食もいる。
これはもう救いようがない。糞尿も垂れ流しだから、
臭くて汚くて、施設にも入れられない。あれでも この
寒さの中 生きているのだからすごい。

もちろん、まじめなホームレスもいる。駅前の路上で
「BIG ISSUE」を高く掲げて 立っている人だ。赤や
黄色の毛糸の帽子を被って、格好も結構おしゃれ。
自立している。彼って現代の虚無僧じゃん。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 


虚無僧ギャグ

2011-01-14 04:38:49 | 虚無僧って?
「明るい虚無僧」をめざして、おやじギャグ。

「私のH.P.は、komuso.com (虚無僧ドットコム=どっと混む)」
「虚無僧の元は、薦(こも)を持った薦(こも)僧。天蓋(てんがい)かぶって 薦かぶり」
「虚無僧は、冬でも単衣(ひとえ)の衣一枚で寒そう」
「虚無僧は、顔が見えないので怖そう」
「虚無僧は、社会の常識、既成概念を“壊そう”と」
「虚無僧は、僧であって僧でない」。(僧でなく俗でもなく、半僧半俗)

「虚無僧が来る店は混むそうです。千客万来・商売繁盛
 祈らせていただきます」

「虚無僧 ギャグで さむそう」


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。


1/13 虚無僧 68日目 極寒

2011-01-14 04:36:56 | 虚無僧日記
1/13 4日連続 最低気温がマイナスの真冬日。慣れたからか、
「寒いのは当然!」と覚悟を決めたからか、寒さも平気になった。

しかし、15分も吹いていると、指先の感覚が無くなってくる。
特に小指の感覚が麻痺してくるので、多孔尺八では、かえって
「ろ」の音が出なくなる。こうなると 5孔の方が優位だ。

心を無にして 不動の姿勢で立っていると、意識も遠のいていく。
すると、チャリンとの音で ワレに帰る。暖かい心をいただいて
体も温(ぬく)くなる。感謝。

一眼レフのカメラを手にした男性が「撮らせていただいて
いいですか?」と。張り切って吹くと、尺八も温まってくる。
こうして、今日は4人の方に喜捨いただいた。

1時間早めに切り上げて 家に帰ると、丁度 電話が鳴った。
伊那の竹坐氏から、うれしい知らせ。私に会いたいという人が
来ているとのこと。虚無僧に関心があるという若い人らしい。
世の中まだまだ、虚無僧の文化は消えないか。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。