現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1/26 虚無僧 80日目

2011-01-26 23:43:59 | 虚無僧日記
1/26(水) 今日は特に寒い。『虚無僧秘帖』の「もりた
なるお」は、虚無僧体験などしていないだろうが、見事に
その通り。指先の感覚は無くなるが、音は冴えるのだ。
寒いので、胸も腹も膨(ふく)らます。ほっぺたも膨らませ、
風船を膨らますように、強く息を押し出す。今日は一段と
強い音が出せるようになった。障子をビリビリ鳴らせる
ような音だ。
津軽の錦風流独特の「こみ吹き」も体得できた。「こみ吹き」は
雪深い越後から津軽にかけての独特の吹き方。これは、
このように寒い中でやって、初めて体得できる。

もう雑念も湧かない。ひたすら音と対峙できた。あまりの
音量に、通行人が ギョッとして、こちらを振り向き、驚き
あきれて 通り過ぎていく。


名古屋駅・虚無僧」クリックすると「虚無僧」の写真が見れます。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 

1/25 虚無僧 79日目

2011-01-26 03:30:23 | 虚無僧日記
夜8時半、名鉄前を通ると、若い警察官(男女)二人が来て、
路上で「写真」を売っている若者に撤去を命じていた。
人通りも少ないのに何故?占い師の女性は、さっさと
立ち退いたのか いなかった。

30分ほどして戻ると、占い師の女性が戻ってきている。
「警察官が来ることを 予知したのか 」 聞いてみた。
なんと、いちいち交番に通報する人が居るとのこと。
その人が通ると、5分後に警察官が駆けつけてくるので、
それまでに片付けて、移動していたのだそうな。

毎日続けていると、いろいろなことが見えてくるものだ。
以前私に因縁をつけてきた若者の話も出た。私は すぐ移動
できるから いいが、机、椅子や商品を路上に並べている
人たちは、すぐには逃げられないから大変。その覚悟も
決めているようだ。

さて、今日も11時を過ぎて、数人の方から喜捨いただいた。
作業服姿の兄さんが、「酒がいいか、コーヒーがいいか? 
待ってろよ」と言い残して去って行った。そして しばらくして
コーヒーを買って来てくれた。かじかんだ指を暖めることが
でき、また30分頑張れた。

若者が寄ってきて、「何しているのですか?」と聞いてくる。
「世の中の悪を断じ、善なる心を引き出す」というような
ことを説明すると「法力はあるんですか?」と。「よし では
ジャンケンしよう」と、ジャンケンをしたら負けた。
彼「僕も霊感強いんですよ」と。そして、喜捨してくれた。

一休と山伏の「法力くらべ」じゃ。



名古屋駅・虚無僧」クリックすると「虚無僧」の写真が見れます。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking 

1/24 虚無僧 78日目

2011-01-26 00:58:20 | 虚無僧日記
1/24. 月曜日は人通りが少ない。日曜日の100分の1か。
酔客がいない。まじめに家路を急ぐサラリーマンばかり。
虚無僧に見向きもせず、足早に去っていく。

もう、お布施(お金)のことも思わず、無心に尺八を吹く。
一音一音に祈りをこめて。仏師は、仏像を彫る時、「一刀
三礼」、ひと彫りひと彫りごとに、三礼をするという。

今朝の真如苑寒修行で、「運慶作のお不動様を勧請して、
厨子を作らせた時、その業者が無遠慮に仏像を動かし、
採寸したので、お不動様の霊示が下った」とのお話。
仏像もただの木偶(でく)と見るか、魂の宿るありがたい
祈りの対象と見るか、見る人の心の有り様か。

祈りこめて吹けば、やはり“仏様”は居られた。今日は
お二人。



名古屋駅・虚無僧」クリックすると「虚無僧」の写真が見れます。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

クリックお願いします。日記@BlogRanking