現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

自殺予防に「GKB47」は不適切

2012-02-06 21:18:30 | 社会問題
不快な記事だ。その名も『虚構新聞』

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 新ユニット「GKB47」がデビュー!

全国47都道府県からそれぞれ一人ずつメンバーを選出。
「GKB47」が結成された。メンバー全員が「自殺未遂の
経験者」。元「モーニング娘」の加護亜依さん(23)も
参加。
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といった内容。すべて嘘の話。事実は、

3月の「自殺対策強化月間」のキャッチフレーズを
「GKB47キャンペーン」としたことで、非難 轟々。
野田首相も不快感を表明したとのこと。

「GKB」は「ゲートキーパー(門番)・ベーシック」の
頭文字で、自殺予防に取り組む「門番」を47都道府県で
増やすという意味。「AKB48」をもじったのは歴然。

だが、若者の間では「GKB」は「ゴキブリ」を意味する
とも。自殺対策に取り組む全国72の民間団体が6日、
「自殺問題をバカにしている」と抗議声明を発表したらしい。


私も「ブラック・ジョーク」は嫌いではないが、「自殺
問題」を茶化すのは“違憲”。いや“イケン”。
だいたい「自殺呼ぼう(予防)」もヤバイ。


もうひとつの番外記事。
『HKB(閉経ばばぁ)48』の結成だと。見とうない。


「めでたい話」 2

2012-02-06 14:30:24 | 虚無僧日記
正月。村人が「めでたい、めでたい」と浮かれる中、
一休さん、こともあろうに、髑髏(どくろ)を振りかざして、

『門松やぁ 冥土(めいど)の旅の 一里塚ぁ!』と。

「よしてくださいよ、一休さん。正月から縁起でもない」

「なに、これが“めでたく”なくて なんとしょうぞ。
 髑髏は“目が出てる”から“目出たい”でござろう」

「シャレコウベとはおしゃれだ」(シャレなんぞ言ってる場合か)


「見よ、骨になってしまえば、男か女かも判らぬではないか。
やんごとなき姫君か 遊女かもわからん。面の皮一枚で、
やれ美人だのブスだのと、比べるのもバカバカしいではないか」。

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「比較するな」は、虚無僧の教義『明頭来明頭打.暗頭来暗頭打』に
通じる。

2月4日「節分」は私の誕生日。冬から春へ。

「“節分”や 冥土(メイド)の旅の 一里塚」

「めでたい話」

2012-02-06 14:15:50 | 虚無僧日記
「一休さん、なにか“おめでたい言葉”をひとつ、
書いてください」。「よし」と、一休さんが書いた
文字は・・・・・。

『祖父死ぬ、父死ぬ、子死ぬ、孫死ぬ』

「ゲェー、『死ぬ』なんて 何が めでたいんですか!」

「ははは、これが逆になってみろ」

「・・・・・?」

「『順逆』と云ってな、子が親より先に死ぬ、こんな
悲しいことはない。年上の者から順に死ぬ。これが
一番めでたい、幸せなことじゃ」

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私の母は 88歳。老いてますます血気さかん。
「オマエなんかに 殺されて たまるもんか!」と、
まだまだ生きる執念を燃やしている。“親不孝”の
息子のおかげで長生きしている。この分では
私の方が先に逝きそう。親より先に逝くのが一番の
“親不孝”か。

七転び八起きのダルマ宰相「高橋是清」

2012-02-05 13:15:37 | 虚無僧日記
中日新聞連載『天佑なり』(幸田真音)が面白い。
「高橋是清」の生涯だ。「坂の上の雲」では
西田敏行が演じていた。大酒飲みで豪放磊落、
太っ腹の「ダルマ」さんだったらしい。

一昨年唐津を旅したが、唐津も高橋是清 縁り
の地とは知らなかった。明治4年、高橋是清は
唐津に英語教師として招かれていた。知事に
なった殿様の給料が30円で、17歳の是清は
100円という破格の厚遇だったとか。
わずか1年余だが、唐津で彼の薫陶を受けた
者が多く育っている。

その「高橋金吾」。生涯に6度も破産している。
そのたびに助け船を出す人がいて、大蔵省や
日銀に出仕、最期は総理大臣にまで上り詰めた。
現代では考えられないことだ。

そして2.26事件で惨殺されるという波乱
万丈の生涯。くじけない、へこたれない、現代
にも こういう人物が望まれている。






ただいま 帰宅

2012-02-04 21:09:37 | 虚無僧日記
昨日今日2日あけただけなのに、もう一週間も
家を離れていた気がする。

2日でメールが22件もはいっていてびっくり。
そう、今日2月4日は 私の 64歳の誕生日。
facebookで、海外からも「誕生日おめでとう」の
メッセージ。娘からも留守電にメッセージ。
こんなこと64年の生涯ではじめて。

東京は、所用で、東は浦安、西は立川、そして
新宿の三箇所を廻り、いろいろ見聞してきた。

とにかく 人が多い。人の流れ、交通網はますます
スピードアップし、巨大化していく。名古屋に
移り住んで18年となり、東京はどんどん遠く
なっていく。新宿では、目当ての有名店はどこも
超満員。「40分待ち」の案内に オロオロする
ばかり。もうすっかり“田舎もん”となった。


「馬鹿」の初出

2012-02-02 21:54:37 | 虚無僧日記
現在、軽く頻繁に使われる「バカ」だが、他には「アホ」
「タワケ」「トロイ」、そして地方の方言もたくさんある。
では「馬鹿」という文字の出典は 下記のとおり。

「かかるところに、いかなる推参の馬鹿者にてありけん」(太平記-巻第十六)
「馬鹿 或いは『母嫁・馬嫁・破家』共に『狼藉之義也』」(文明本節用集)
「馬鹿 指鹿曰馬之意」(運歩色葉集)
「此家中には、何たる馬嫁も、むさと知行を取ぞと心得て」(甲陽軍鑑-品十三)
「女朗まじりの大桶、みるから此身は馬鹿となって」(浮世草子・好色一代男-五・三)


南北朝時代の『太平記』での「馬鹿者(バカノモノ)」が初出である。
この時代の「馬鹿者」は、『文明本節用集』にあるとおり「狼藉を
はたらく者」で、現在の「愚か」の意味を含む言葉ではなかった。

馬鹿が「愚か」の意を含むようになるのは江戸時代の『好色一代男』
あたりからであるとのこと。このことからも「鹿を馬と云いくるめる」
という中国の故事は、後世になってのこじつけであると判る


「バカ」の語源

2012-02-02 21:33:46 | 虚無僧日記
「馬鹿」と書いて「バカ」と読むのは日本。
「鹿を見て馬と言う」故事は、まさに“こじつけ”だった。

となると、本来の語源は何だろう?

「無知」を意味する梵語の「モハ」に「莫訶」「莫迦」
「婆伽」「母嫁」等いろいろの漢字を当てて表記したもので、
元来は仏教語としてはいってきたサンスクリット語であった
という説が有力。

また「ばかに大きい」とか「ばか騒ぎ」等と言う場合の
「ばか」は、「大きい、偉大な」という梵語「マハー」の
音写「摩訶」からでは?ともいわれている。「摩訶不思議」
「摩訶般若波羅弥陀心経」の「摩訶」だ。

これは「骨笛」を意味する「tibia」が中国に伝わり、
「尺八」という漢字が当てられたのを「一尺八寸」の
意味と勝手に解釈したのと同じだ。

原典には「12律の(12本)の尺八を作る」とあって、
「1尺8寸を基準にする」などという記述は無い。

「尺八はその長さが1尺8寸だから『尺八』という」と
音楽の教科書にも書かれているが、まさに『常識の嘘』。
どの学者先生もそれを信じて疑わない。学者先生は
ホントに「バカの壁」じゃ。

「馬鹿」の話

2012-02-02 15:40:45 | 虚無僧日記
「バカの壁」という本がベストセラーになった。
著者は「東大名誉教授の養老孟司氏」。200万部
売れたというから、時流に乗り遅れまいと 買った。
10分で読んだが、何を言いたいのか さっぱり
判らなかった。「理解できない私はバカなのか」と
ずっと悩み続けていた。今、ネットで検索して
みると、酷評ばかりだ。「新潮新書」の信用も
落とした。以来、私は本を全く買わなくなった。
それだけでも、この本の犯した罪は大きい。

ところで「馬鹿」と書いて、それが何故「バカ」
なのか。ずっと疑問に思っていた。

俗には、「昔、幼い皇帝が、鹿を見て『馬』だと
云ったので、馬も鹿も区別ができぬ愚かな人の
ことを“馬鹿(ばか)”といった」とされている。

だが、この出典は、史記の「鹿を指して馬という」の
故事だが、原意は全然違う。

秦の2代皇帝「胡亥」の時代、宦官の趙高は謀反を企み、
『珍しい馬が手に入りました』と皇帝に「鹿」を献じた。
皇帝は『これは鹿ではないのか』と尋ねたが、趙高は
「いえ、馬です」と。皇帝は笑って 左右の廷臣に
『これは鹿だろう?』と聞くと、趙高の権威を恐れ、
へつらう者たちは皆「馬」と言い、ついに皇帝は
「頭がおかしくなられた」と退位させられてしまった。

となると、「鹿を『鹿』」と見た皇帝は正常で、
趙高の権威にひれ伏して「鹿を『馬』です」と
答えた家臣どもが、「権威に盲従するバカ」なのだ。

ところが、中国には「愚か者」を「馬鹿(ばか)」と
いう中国語は存在しない。

ということは「馬鹿」は、日本での造語なのだ。
そして、中国の故事を“こじつけた”のだ。


2/2 大雪 受験生、受難

2012-02-02 10:42:08 | 虚無僧日記
2/2 大雪。なんと名古屋の上空だけ雪雲に覆われて
いて、隣の三重県も東京も晴れているとのこと。

車の上に 10cmほど積もった雪を箒で払い除けて、
「朝起会」「ラジオ体操」そして「喫茶てる」で
モーニング。ここまで、雪でも平常通り。

だが、今日は「ナナお嬢」の大学受験日。地下鉄の
駅まで送ることに。7時半を過ぎると、県道は
ノロノロ運転の車で大渋滞。歩く早さと変わらない。

駅に着いてみれば、地下鉄も10分ほど遅れ。超満員で、
乗れない客がホームにあふれているとのこと。

名古屋の地下鉄はいつもガラ空きなのに、雪で
車での通勤をやめたサラリーマンと、受験生が
集中したためだ。

その後のメールで、「終点の豊田まで40分立ち通し。
そこからのバスも満員で乗れず。大雪の中 30分
大学まで歩かされ、手足も冷えきってしまった」
とのこと。

雪で「受験生受難」「試験は過酷な試練」じゃのォ。