日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

プレママ時期もオシャレに過ごしたい!

2008-12-05 21:04:32 | トレンド
産経新聞のWEBサイトに隠さずに「見せる」マタニティーウエア 女らしく おしゃれを楽しむ という記事があった。

最近、イロイロな女性向けの通販WEBサイトを見ていると、「いつもオシャレに過ごしたい」というコメントをよく目にする。
このような傾向は今に始まったことではないのだが、「いつもオシャレに」という期間が、10代や学生時代、OL時代という「期間限定」ではなく、生活の様々な場面やライフスタイルの変化に合わせて「いつもオシャレに」という傾向が、強くなってきているのだ。

その中でも「プレママ時代=マタニティー期間」のオシャレが、特に目立ち始めている。
かつてのような「マタニティードレス」ではなく、カジュアルなスタイルからフォーマルウェア、働くプレママ向けとその幅は広い。
それだけ女性が社会の中で活躍する場所が多くなってきた、ということにもなるのだろうが、果たして本当にそれだけ「活躍する場が多くなってきた」のだろうか?と、疑問を感じないわけでもない。

今、注目しているのは「新米ママ・パパ」関連だ。
というのも、百貨店やショッピングモール、大手スーパーなどでは女性用トイレにおむつを替えたり、トイレの個室に赤ちゃんを座らせるベビーシート(と呼ぶのだろうか?)が設置されるのが当たり前になってきたのだが、男性用トイレはどうなのだろう?
もちろん、私は女性なので男性用トイレに入った事がないので分らないのだが、以前からこのような指摘はされていた。
出来れば「授乳室」なども、一工夫されればもっと使いやすくなるのでは?と、考えている。
若いお父さんが、哺乳瓶片手に赤ちゃんをあやしながら授乳(というのだろうか?)する姿が当たり前になるようになれば良いと思っているからだ。

そのためには、お父さんが赤ちゃんを抱っこしてもカッコ良いおんぶ紐があっても良いだろう。
実際「スリング」と呼ばれるおんぶ布などは、若いお父さんがしていても何の違和感もない。
何より「スリング」をして赤ちゃんを抱いているお父さんの姿は、頼もしくカッコ良い。

「男女社会参画」というコトを言われはじめて久しいが、現実はなかなか進んではいない。
このような「プレママ・プレパパ~新米ママ・パパ」という期間が、ひとつのきっかけ作りとなるような気がするのだ。
もちろん、それなりの社会制度だけではなく、周囲(男性が育児休暇を取りやすい職場環境作りなど)が求められるのは当然のことだ。

「カタチから入る」というのは邪道かも知れないが、少なくとも「プレママ・プレパパ~新米ママ・パパ」時代は、子育ての大変さを社会全体で理解しながら、「楽しく過ごすサポート」としての「オシャレ」があっても良いのではないだろうか?
(ただ、紹介されている写真のモデルさんが履いている靴のヒールが高すぎて、真似をしないで!!と、心配してしまうのだが・・・)。

残念なホンダF1撤退

2008-12-05 11:37:42 | アラカルト
スポーツ紙を含めた新聞各紙に、ホンダF1撤退を伝える記事が掲載されている(紹介記事は日経新聞)。

個人的には、とても残念な気がしている。
一時期、撤退していた時期もあったにせよ日本のモータースポーツを牽引してきたのは、「トヨタ」ではなく、「ホンダ」だったように思う。
その開発技術が、様々な車種に使われ「ホンダ独自のクルマ」が出来ていたような気がするからだ。
それは「ホンダらしさ」にも、繋がっていたように思う。

バブルが崩壊してから日本でのF1人気というのは、低迷をしていた。
バブルの頃「日本グランプリ」となると、開催地である鈴鹿周辺で宿泊できない観戦者が名古屋や岐阜などまでホテルを探していたような記憶がある。
もちろん、周辺の道は大渋滞。
テレビCMでは、女の子の眼がハートマークで「セナ様~」と呟く、某タイヤメーカーまであった。
バブル崩壊後、アイルトン・セナが事故で亡くなり、急速に日本でのF1人気がなくなってしまったように記憶している。
そんな中でも、ホンダは「モータースポーツの振興=新しいクルマ文化」という考えから、積極的に展開をしてきた。
だからこそホンダの評価は、日本よりもモータースポーツの盛んな欧州で高いといわれていた。

欧州での評価の高さというのは、ホンダのイメージ創りに大きな影響を与えたとも考えられる。
一般的によく言われる「先進性・若々しさ・革新的なホンダ」というイメージである。
そして、昨年無理やり(?)「日本グランプリ」の開催会場を「富士スピードウェイ」に変更させたトヨタが、欲しかったイメージでもあったのだ。
残念ながら現在のトヨタが「先進性・若々しさ・革新的」というイメージよりも、「ハイブリッド=エコカー」というほうが強くなり、F1に参戦することで期待されたイメージ創りにプラスになっているとは思えないのだが・・・。

ここ2、3年のホンダF1チームは、芳しい成績が残せていなかったことも撤退の理由となったようだ。
そして何よりも、膨大な開発費が必要とされるF1車。
その開発費も、昨今の金融不安で厳しくなったようだ。

一昨日、四輪車の販売台数の減少についてエントリをしたのだが、「クルマが無くなる」ということはないだろう。
だからこそ、F1という「クルマの開発試験場」からホンダが撤退するということが、とても残念な気がするのだ。
それは、どんな「ワクワク・ドキドキするクルマ文化を創るの?ホンダ」という意味も含んでいる。