進化する電動自転車

新聞各社のWEBサイトを見ていたら、ある商品をピックアップ紹介している複数の新聞があった。
それが、三洋、走りながら発電・充電する電動自転車を発表だ(紹介記事は日経新聞)。

原油の高騰が、呼び水となったのだろうか？　
最近は、若年層を中心に自動車離れが進んでいるという。
もちろん、このような現象は都市部が中心で、クルマがないと生活が成り立たない、という地方では余り関係のないことだろう。
しかし、着実に自転車の売上は昨年に比べると伸びているようだ。
その中でも特に、記事にあるような「電動自転車」の伸びが大きいといわれている。
その理由は、坂道などが楽に上がれる等の「省力で心地よい運転性能」だろう。
これまでのユーザーの多くが、女性や高齢者などが中心といわれていたことも、そう考えれば納得がいく。

そして、メタボ対策兼原油高騰の理由で、この春ぐらいから働き盛りの男性も新たに電動自転車のユーザーとなってきた。
そのようなユーザーの広がりを受け、スポーツタイプの電動自転車も登場してきた(紹介商品はヤマハ・PAS)。
大手スーパーの自転車売り場には、様々な「電動自転車」が展示・販売されている。
かつてのような「電動自転車＝ママチャリスタイル」ではない。
それほど、ユーザーの層が広がりを見せているのだ。

今回の三洋の電動自転車の大きな特徴は、同社が力を入れている「エネループ」ブランドだということだ。
ご存知の通り「エネループ」は、「繰り返し使える電池」だ。
これまでの「電動自転車」よりも、その性能が高いというコトも意味している。

ひとつ気になるのが、三洋が将来的にパナソニックの子会社になるという事だ。
ご存知の方も多いと思うのだが、パナソニックも「電動自転車」を作っている。
すなわち、将来的には同じ会社になる企業同士が同じような商品を作っているのだ。
そして三洋の「エネループ」ブランドは、既に市場で認知されたブランドでもある。
今現在、大手スーパーの自転車売り場では、どちらも人気がある。
この二つを将来的に、どう融合させるのだろう？
そちらが、気になる。