日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

NHK教育だけ?-放送時間の短縮-

2008-12-04 22:09:32 | アラカルト
世間的には余り話題にならないのかも知れないのだが、新聞各紙に年末の29日、NHKが停波拡大 教育テレビは昼間だけという記事が掲載されている(紹介記事は朝日新聞)。

おそらく働いている人で、NHK教育を見ているという人は、ほとんどいないだろう。
小学生の頃は、学校の授業の一環で見ていたという方も、いらっしゃるかも知れない。
実は、私が小学生の頃月に1,2回「テレビ視聴」という時間があり、それがNHK教育の番組だった。
大人になり、NHKそのものをほとんど見ない(緊急ニュースなどは見る)。
その中で、夜の番組は案外興味が引かれる内容が多い。
料理番組の元祖「きょうの料理」などは、時代とともに料理の内容だけではなく、男性向け、一人暮らし向けなど広がりを見せてきた。
今では「きょうの料理・ビギナーズ」という、お料理初心者向けの番組まである。
他にも、「知るを楽しむ」等は、大人が見て楽しむ上質な番組だと思うのだ(といっても、テキストを見ただけの話だが)。

確かに昼間の時間帯は再放送などが多く、対象となる29日は学校が冬休み中で、企業や官公庁もお正月休みに入っている。
その意味で、ほとんど影響力がないと思う。
ただ、NHK教育だけが放送時間の短縮というのは、どうなのだろう?
というのも、NHK総合だけではなく民放各社も昼間の番組というのは再放送がほとんど。
かつて「テレビは老人のお守り役」と揶揄されていたが、実家の父を見ているとそんな時代ではないような気がするのだ。

それだけではなく、BSを含め再放送が多すぎるように思うのだ。
新しい番組だけが、重要だとは思わない。
しかし「朝の連ドラ」の再放送がBSを含め、1日に数回する必要があるのだろうか?
民放の深夜番組にしても、「どうなの?」と思うことが多い。
海外のスポーツ中継などは、時差の関係で仕方ないと思う。
「生活の夜型化」というのは、長時間労働などだけではなく、テレビ放送の長時間化も関係ないとは思えないのだ。
私の周囲などでは、夜の11時頃には就寝し朝の5時頃に起床、ウォーキングなどをしてから出勤をするという人も増えてきた。
今や「深夜型生活」というのは、ある意味「イケテナイ生活スタイル」となりつつあるかも知れないのだ(健康を気遣う知人には「朝型派」が圧倒的に多い)。

経済面だけではなく、時間や労力の節約を考えれば、テレビ放送そのものを見直す時代にきているように思うのだ。
テレビ局の収益は上がらない、というコトになるのだが・・・。