日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

男・ブラジャー、女・ふんどし

2008-12-18 11:05:33 | トレンド
しばらく前に、「男性のブラジャー」についてエントリをした。
今度話題になっているのは、「女性用ふんどし」だそうだ。
今日の朝日新聞のWEBサイトに、少し恥ずかし、でも心地いい!女性用ふんどし意外な人気と言う記事が掲載されている。

実は、私が初めて「女性用ふんどし」というモノを知ったのは、半年ほど前だ。
ある女性下着の通販サイトを見ていたら、堂々と商品として販売されていた。
そのときは「は~、それもアリ?」程度にしか思わなかった。
と言うのも、着物を着るときは「湯文字」をつけるのが当たり前なので、「湯文字よりも、安心度が高いかな?」と思ったからだ。
私はあくまでも、洋服を着るのではなく、着物を着たときのコトを考えていたのだ。
それはどうやら、違っていたようだ。

(私の周囲には、男性用ブラジャーを着けたい!と思う男性諸氏が見当たらないので、分りかねるのだが)男性用ブラジャーは、その「締め付け感」が心地よいのかも知れない。
一種の緊張感は、常にあることは確かだ。
しかし女性向けの下着を見てみると、「(締め付け感からの)ストレス・フリー」と言ったコピーの商品が目に付く。
今年の夏、ユニクロが発売した「ブラキャミ」などは、そのようなニーズを反映した商品だった。
もちろん「寄せて上げるブラ」の人気は衰えてはいないのだが、あくまでもTPOの範囲だろう。
「家でリラックスする時は、ストレス・フリーでいたい」と言うのが、本音だと思う。

その意味で「女性用ふんどし」と言うのは、分らないではない。
普段に身に付けると言うよりも、家でリラックスしたい時用と言う気がするのだ。
はたまた「勝負下着」か?

そのように考えると、「男性は一種の緊張感を求め、女性は開放感を求めている」と言う、気がしてくる。
男性が女性用下着を着、女性が男性用下着を着ると言うのは、時代の変化なのだろうか?
だからと言って「ジェンダーフリーの意識の高まり」だとは、思えないのだが・・・。