日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

円高だから、考えたいコト

2008-12-12 22:09:00 | ビジネス
日経新聞をはじめとする新聞各紙のWEBサイトには、「円高、88円台・・・」という内容の記事が掲載されている。
もちろんこの背景にあるのは「ビッグ3の救済策が不調に終わり、アメリカ経済の先行き不安」があるからだ。

アメリカ経済の崩壊(と、言ってしまってもよいだろう)によって、日本の「輸出関連企業」は、深刻な「円高ダメージ」を受けている。
それが「トヨタ・ショック」であったり、大手企業の「派遣切り・期間雇用社員切り」、「内定取り消し」となっている。
もちろん、先日支給されたはずのボーナスも、前年比減になっているようだ。

そんな経済状況を考えると、本当に日本という国は「物を輸出している国」だという気がする。
「気」だけではなく、現実そうなのだが・・・このような状況ばかりを憂いていても仕方がないような気もするのだ。

たとえば同じ「輸出をする」にしても「物」ではなく、「モノ」であれば、また違ってくるのでは?と、考えたりするのだ。
「物=製品・商品」を輸出するのではなく、「モノ=技術や知的財産」を輸出するという意味だ。
日本の製造業=モノ作りは、とても高い技術を持っている。
それだけではなく、省エネや環境技術という部分でも非常に高いと言われている。
クルマを輸出するのではなく、ハイブリッド車の技術を輸出するという発想の転換というコトなのだ。
それでは、日本の雇用に結びつかないと考えるのではなく、日本国内においては全国各地にそのような技術開発・研究所を作り人材を確保・育成させる。という方法だ。
あまりにも机上の理論過ぎて、現実味がないように思われるかも知れないが、日本の根幹である「モノづくり」というのは、単なる「製造業」ではないはずだ。
一部の研究者だけが、技術開発をしているのではなく、様々な技能を持った「職人さん」もいることで、成り立ってきたように考えるのだ。
とすれば、そのような人材確保を考えるのなら、ある特定の地域にこだわる必要はないように思うのだ。

むしろ、「伝統工芸」と呼ばれるような高度な工芸技術と自社の技術が融合できるのであれば、その土地で技術開発をしたほうがよいのではないだろうか?
現在、リストラの対象となっている「派遣社員」や「期間雇用社員」と呼ばれる人たちの多くは、働く場所がない地方出身者だ。
とすれば、そのような地方にこそ「技術開発所」となる施設を積極的に作るというのも、ひとつの方法だろう。

今や「右へならへ」の製品作りでは、世界は見向きもしない。
ここの企業の独特の魅力あるモノ作りでなくては、意味がないのだ。
「世界でこの企業でしか作れない(=創れない)モノ」を世界に出すために、製品や商品ではない「モノ」を輸出するコトで、この円高を乗り切る必要があると思うのだ。
そのためには、日本の持てる総ての力を総動員するべきではないだろうか?

経営のプロと呼ばれる方には、「何をバカなことを」と言うお叱りを十分受けることを分った上で、あえて机上の理論を述べさせてもらった。

不景気の影響か?寂しい住宅地のイルミネーション

2008-12-12 10:57:15 | トレンド
12月の半ばになった。
官公庁や大手企業のボーナスも支給され、今週末は「クリスマスプレゼントやお歳暮のお買い物」という方も、少なくないだろう。
とは言うものの、景気の良い話を聞くことがない。
毎日のように報じられるのは、リストラや収益悪化の言葉ばかりだ。
なるべく明るい話題を!と思っても、なかなか難しい。
となると、生活者心理も明るいモノではないようだ。

1ヶ月ほど前、華々しく例年通り名古屋駅のクリスマス・イルミネーションの点灯式があった。
来年1月上旬まで、華やかに街を彩るコトになる。
個人的には、「何も11月からやらなくても・・・(早すぎ)」という思いと、「地球温暖化やエコ、CO2排出削減って???時代にそぐわないんじゃ・・・」という気がしている。
何より、いくら省エネLEDだからといっても、使う電球の数が桁外れに多いことを考えれば、見直しがされても良いのでは?と、思っている。
おそらく東京や大阪など大都市では、人が集まる場所では同じような光景が繰り広げられているのでは?と考えている。

しかし、一転住宅地になるとその様相は、大きく変わっているようだ。
我が家のご近所さんの1軒では、毎年この時期になると本当に華やかなクリスマスイルミネーションの飾りつけをされるお宅がある。
ところが、今年はまだその飾り付けをされていないのだ。
気になって、同じように毎年クリスマスイルミネーションの飾り付けをされるお宅の近所を歩いてみたのだが、やはりまだされていない。

昨年の今後は、テレビのローカルニュースなどでも「(個人宅とは思えない)クリスマスイルミネーション」の話題があったはずなのだ。
覚えている理由は、このような飾り付けをされるお宅の12月の電気代が、数万円位と聞いて驚いたような記憶があるからだ。
確かに、夕方7時位~夜11時頃まで毎晩数千個の電球を点すのだから、当然といえば当然だろう。
それだけではなく、クリスマスイルミネーションの材料費だってバカにならないはずだ。
というのも、昨年と同じ飾り付けではなく、毎年テーマを決めて飾り付けをするためにどうしても新しい材料を購入しなくてはならないからだ。

もしかしたら、個人宅の場合今週末に「点灯式」を予定しているのかも知れないのだが、なんとなく昨年よりもそのスタートが遅くなっているような気がする。
やはり不景気感の影響だろうか?