日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

福袋人気だけでは、寂しい百貨店

2009-01-02 20:24:08 | アラカルト
今日、大手百貨店の「初売り」があった。
毎日新聞のWEBサイトでは、初売り:生活必需品に人気 都内の百貨店と言う記事が掲載され、夕方のテレビニュースでも取り上げられていた。

そして「初売り」と言えば「福袋」と言うわけで、福袋を求め昨夜から並んだ人もいらっしゃったようだ。
いつの頃からか、「初売り=福袋」と言うイメージがついてきた。
「福袋」人気の背景には、「福袋」でほぼ1年分の服を買う人もいるようだ。
確かに、シーズン中の衣料品が定価4万~5万円程度入って、1万5千円程度で購入できるのだから、そのお値打ち感は高い。

これまで「福袋」と言えば衣料品が人気の中心だったのだが、今年は生活雑貨なども人気だったようだ。
バブルの頃は、高級外車などが福袋の目玉となっていたように記憶しているのだが、今ではそんな雰囲気は感じられない(と言っても、今年の百貨店の福袋をチェックしていないので、状況はチョッと違うのかも知れない)。
他にも、名古屋の百貨店では「体験型福袋」なども販売されたようだ(紹介記事は中日新聞12月15日付け)。
このような「体験型福袋」が、実際どれだけ売れたのかは分らないのだが、毎年この時期の話題として、百貨店の「福袋」が取り上げれれる。

ただ、この「福袋」人気は百貨店としては手放しで喜べる状況ではない。
ご存知の通り、百貨店の売上は前年比割れが続いている。
むしろ、「福袋を買いに百貨店に行くけど、普段は大型ショッピングモール」と言う人の方が、多いのではないだろうか?
昭和30年代、「ハレの場」としての百貨店があったのだが、今では生活者にとってどんな存在になってしまったのだろうか?
思わずそんなことを考えてしまった、百貨店福袋人気だ。