日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ローカル化するコンビニと産学協同

2009-01-29 10:41:29 | ビジネス
久々に近所にある、サークルKサンクスに立ち寄った。
以前エントリをさせて頂いたと思うのだが、我が家周辺は企業の独身寮などがある関係で「単身世帯」が多い。
そのため「コンビニ激戦区」となっている。
おそらく地下鉄駅周辺半径200m内に、コンビニが4店舗はあるのではないだろうか?
その中にあって、サークルKサンクスはどちらかと言えば(失礼ながら)地味な存在だ。
ローソンやセブンイレブンのように、テレビCMなどに積極的な感じとは言えず、どちらかと言えば「ローカル重視」と言う感じが以前からあった。

そして、立ち寄って発見した(大げさ)のが「愛知県立岡崎商業高校との共同開発商品」だった。
商品の種類は菓子パン2種。
「はちみつクロワッサン」と「おかざきカレーパン(八町味噌とお餅入り)」だ。
サークルKサンクスからのプレスリリース(注意:PDFファイル)を読むと、「高校生た食べたい菓子パン」をテーマに、岡崎商業高校の生徒達が、企画をし市場調査を行い、商品化したモノのようだ。
もちろん、サークルKサンクスで販売をするのだから、高校生以外からも支持されなくては意味がないだろうし、高校生が考え・企画したものだからOKと言うモノでもないだろう。
そこにはやはり「プロ」の視点が必要、と言うコトになるはずだ。
実際、岡崎商業高校側から出されたプレスリリース(と言うのだろうか?)(注意:PDFファイル)によると、以前から教育活動の一環として実施している「天下一品」と言う商品企画・販売の延長線上あるモノだということが分る。
そして、この企画の趣旨も「あくまでも教育の一環であり、そのサポートとしてサークルKサンクスとのコラボレーション」としている。

サークルKサンクスのプレスリリースを見ていて、気が付いた事がある。
それは同じような取り組みを、青森でも実施(注意:PDFファイル)していると言うことだ。
コチラは、青森県の名産「青森ごぼう」をもっと食べよう!と言う、地産地消を推し進めると言う狙いもあるようだ。

コンビニといえども、全国同じと言う時代は終わったのかも知れない。
むしろ、このような試みは、地元の人たちに対して「単なるコンビニエント(=便利)な存在」と言うだけではなく、「より親しみの持てる、身近な存在」となるような気がするのだ。
今や百貨店の売上を越すほど「小売りの雄」となり始めたコンビニ業界だが、様々な試みが出る事も、強みとなっているのかも知れない。