日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

コーヒーの香りのする使い捨てカイロ?

2009-01-20 21:29:29 | ビジネス
新聞のWEBサイトに「コーヒーかすで、使い捨てカイロ」という記事が掲載されていた(掲載新聞社のWEBサイトが見つからず。申し訳ありません)。
気になって、白元のHPをチェックすると飲料/簡易カイロ業界初の先進的な取り組みをスタート。と言うプレスリリースが、昨年11月に出ていた。
実際の発売は、今月末を予定しているようだ。

確かに、コーヒーそのものはコーヒー豆を焙煎し、粉状にしたもの(=活性炭)なのでカイロの原料として最適だろう。
現状として、海外に依存しているのであれば、日本国内で産業廃棄物として処理されている(と思われる)モノが安定的に利用できれば、製造する側としては価格などを含め安心できるだろう。
一方廃棄する側としては、処理費用が軽減できると言うメリットがある。
互いに、メリットが高いと言う点で今回の商品化となったのだろう。

ここで注目したいのは、プレスリリースに「協働」というコトバを使っていることだ。
「互いに協力しあい、働く」という意味で、「協働」というコトバを使っていると思われるのだが、この「協働」という考えが、今の閉塞感漂う社会を打開するひとつの方法となるかも知れないと、考えるのだ。

今回の「コーヒー飲料で使ったコーヒー豆の簡易カイロ」と言う発想も、コーヒーを造っている飲料メーカーだけの発想では思い浮かばなかっただろうし、簡易カイロを作っているメーカーだけでも無理だっただろう。
そこを取り持つNPOが今回あったようなのだが、そのような「コーディネート企業」も重要となってくるかもしれない。
そんなビジネスチャンスも、あるかもかも知れない。

1社だけでは、現在の経済状況が打破できないかも知れない。
だが、以前コメントを下さったduckさんが指摘されたように、異業種と「協働」する事で、新しいビジネスが生まれる可能性もあるのだ。
そこには、企業の大小は関係ない。
むしろ、小回りが利く小さな企業の方がメリットがあるかも知れない。

ところで、今回の使い捨てカイロだが、別にコーヒーの香りはしないようだ。