日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

違うから楽しい、違うから良い

2009-01-13 21:35:38 | アラカルト
昨夜、何気に見ていたらとても面白いテーマを取り上げていた。
NHKの「女と男」と言う番組だ。
「男女雇用機会均等法」が施行されて、20年くらい経つだろうか?
女性の社会進出が当たり前になってきたからこそ、今このテーマは面白いと思ったのだ。

「男女雇用均等法」が施行されてからだろうか?「フェミニズム」を強く言う女性が増えてきたように感じていた。
しかし、一般論的に語られる「フェミニズム」に違和感があった。
と同時に、女性の社会進出が歓迎される一方で、女性にも男性と同じような仕事のあり方が求める企業の姿にも違和感があった。
女性の持っている「産む性」という社会的役割を、ないがしろにしている感があるだけではなく、「男女の性差は、互いに補い協力しあうため」という発想がないような気がしていたのだ。

そして、この番組を見て「やはり女性と男性は、脳の使い方そのものから違う」というコトが分ったような気がしたのだ。
それは、人類がこれまで必要とし、獲得してきた脳の使い方だったはずなのに、いつのまにか一方の使い方(現在では、男性の脳の使い方が基準となっているようだ)で、物事が進行しているようだ。

職場と言う小さな世界でも、現在は「男性のやり方」が基準となっている。
女性がそれに(無理やり)あわせている、と言う場面も多いのではないだろうか?
と言うか、私の場合ぶち当たる壁の意味が良く分ったように思う。
一例が「○○すれば、××になります」という、回答を男性の場合必ず求めてくると言う点だ。
私自身は、とてもではないが「○○すれば、××になります」という、言い切りは出来ない。
なぜなら、様々な条件や状況の変化が考えられるからだ。
むしろ「○○することで、××となる可能性は高くなるが、そのためには△△という方法や、環境、状況が整う必要があります」と説明をする必要があると考えていた。
どうやらこの「思考」そのものが、女性の脳の使い方らしい。
それだけではなく、プロセスを一緒に進めていくことで一体感を持つ必要があると考えているのは、女性の脳の使い方の特徴らしい。
反対に、ひとつのことに一直線に進んでいくことを考えるのが得意なのが、男性の脳の使い方だと言うのだ。
だから「○○すれば、××になります」という回答を求めやすいようだ。

もうひとつ「なるほど!」と思ったことは、男性の方が「権威や肩書きに弱い」というコト。
確かに、会社員時代初めての取引先に挨拶に行くと、「女じゃ、話にならない」といわれることが度々あった。
今、そんなことを言う企業はないと思うのだが、20年以上前はそれが当たり前だった。
お相手の方は「一女子平社員を寄越すとは、ウチも甘く見られた(怒)」と思っていたのだろう。
仕事の内容よりも肩書きや権威重視と言うトコロが、いかにも男性と言う気が今更ながらにしている。

「違う」から社会が成り立ち、豊かになっているのだ。
「異差を認める社会」が、今求められていると考えるのだ。