日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

環境に配慮したエネルギーって?

2009-01-30 22:02:42 | CMウォッチ
静岡新聞のWEBサイトに、
「原発はクリーン」不適切と裁定 電事連広告にJARO裁定
と言う記事が、掲載されている。

名古屋に住んでいるので、中部電力のテレビCMなどで判断するしかないのだが、以前からこの手のテレビCMを見ながら「違和感があるな~」と思っていた。
それよりももっと「違和感があるな~」と思っていたテレビCMが、電気事業連合会のテレビCMだった(下へスクロールし、「環境編」を参照してください)。
漫画家・玖保キリコさんのアニメーションテレビCMと言えば、「あぁぁ~」と思い出される方もいらっしゃるのではないだろうか?
おそらくそのCMを始めとする一連の広告に対して「不適切」と、判断したのだろう。

「環境問題=CO2削減」が話題になってから、様々なトコロで「環境に良い」というコトバが聞かれるようになった。
その筆頭が、太陽光発電や風力発電などだと思う。
「CO2を排出しない」と言う理由で、「環境に優しい発電」というコトらしい。
ただ、誰もが「でも、安全面はどうなの?」とか「使用済み核燃料の処理は?」という疑問を持っていたのではないだろうか?
もちろん、抜かりなく「プルサーマルに、ご理解を」という内容のテレビCMを流している。

そのような一連のコトを理解した上で、やはり「違和感があるな~」とか「無理がある」と、感じている人が多いのだろう。
太陽光発電や風力発電などは、自然の力を利用している点からみれば、一番環境に配慮したエネルギーかも知れない。
だが、それらのエネルギーだけで今と同じ生活を楽しむコトは出来ない。
その意味で、この裁定は「環境に配慮したエネルギーって?」という、コトを提議しているような気がするのだ。
それは、「私達の生活スタイルは、環境に配慮したモノ?」と言う、提議でもあるように思うのだ。








地方で努力する人たち

2009-01-30 11:11:23 | ビジネス
朝日新聞のWEBサイトに、御利益8色 福祉施設の招き猫マドレーヌと言う記事が掲載されている。
実際の福祉施設のHPを見ると、何とも可愛らしい「招き猫型マドレーヌ」が、並んでいる。

この記事を読んだ時、考えた事がある。
それは、この商品が「社会福祉施設のモノだから素敵なのではない」と言うコトだ。
社会福祉施設云々ではなく、商品はもちろん、その過程にいたるまで、様々な努力をしていることが素敵なのだ。
例えば、常滑焼きからヒントを得て、協力を仰ぎ、素材にしても自分達のこだわりを持って、作っている。
その先にあるのは「お客様に喜んでもらいたい」という、普通の感覚を持って努力しているのだ。

考えてみれば、「今、未曾有の大不況」だとか「100年に1度の金融危機」と盛んに言われている。
昨夜Yahooのトピックスには、時事通信扱いニュースとして金融危機、日本人が最も悲観的=政治不信が色濃く-17カ国調査を報じていた。
国民性もあるだろうが、キチンとした社会保障などの方向軸を出せない政治家にも問題があると言う指摘は、確かだろう。
ただ、政治家だけの問題なのか?と言えば、違うような気がする。
と言うのも、昨年暮「派遣切り」が問題になり始めた頃、救済措置に積極的に動き始めたのは、財政的には厳しいはずの地方自治体だった。
もちろん、「恒常的に人手不足」の業界なども動き始めたのだが、あの手この手で何とか雇用を創出しようとするのは、地方ばかり。
東京の霞ヶ関やその外郭団体などは、自分の利権ばかりでチットも動く気配がない。

地方では様々な努力をし、新しい市場を作る努力をしている。
そろそろ、自分の利権だけを守るために仕事をしている霞ヶ関やその外郭団体から、一生懸命アイディアをだし、努力している地方や企業に移しても良いのではないだろうか?

もうひとつ付け加えたいのだが、福祉施設が集まりショッピングサイトを作っているというのも、時代の変化と言うだけではなく、彼らが積極的に社会と関わりたいと言う姿勢にも注目したいし、そのような支援が政府からされていないとすれば、残念だと感じるのだ。