日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

エコでエコノミーがトレンド?-通販カタログ-

2009-01-21 20:40:36 | ビジネス
このシーズンになると、いくつかの通販会社から春向けのカタログが送られてくる。
実は余り買わないのだが、通販カタログを見るのは大好きだったりする。
実際購入する時にはネットを利用するのに、カタログを見るのは大好きなのだ。
と言うのも、寝る前にチョコッと寝床で眺めたりすると言う時間は、「こんなモノがあるんだ・・・」とか「これがあったら、どんなコトができるかな?」といったことを想像する楽しみをカタログは与えてくれるからだ。

そして、一昨日送られてきた生活雑貨の通販カタログを見ていて気が付いた事がある。
それが、今日のエントリタイトルとなっている「エコでエコノミー」だ。
前のカタログでは「便利商品」や「快適商品」と言うカテゴリーで売られていた商品が、今回は「上手にエコ、節約上手」というようなタイトルのページで商品紹介をされている。
視点を変えれば、「便利商品・快適商品」も「エコで節約」になるようだ。
もちろん、そのような商品ばかりではない。
これまで、余り日の目を見なかった(?)ようなソーラー式携帯電話充電器や、雨水を利用した散水タンクセットなど、確かに「エコで節約」な商品が掲載されている。

10日ほど前の日経新聞の中部版WEBサイトには「簡単設置の家庭用水ゴケ」が紹介されていた。
水撒きなどをあまり必要としない、設置もメンテナンスも簡単手間要らずというモノだ。
屋上緑化だけではなく、マンションなどのベランダ、テラスなどの設置すれば「ヒートアイランド対策+冷房費削減」に結びつく。
独居世帯でも簡単にできる、「エコ+エコノミー」商品だと言える。

バブルが崩壊してから、日本の小売りは百貨店を中心に苦戦が続いている。
売上好調と言われるコンビニですら、果たしてどうなのだろう?
と言うのも、コンビニ市場全体の売上は百貨店を越えたかも知れないが、コンビニ店個々の売上はどうなのか?疑問なトコロがあるからだ。
通販にしても、衣料品などは以前に比べ「会員向けバーゲン」の回数が、多くなってきたように感じる。
全体売上は、ソコソコでも個々の店舗やアイティムとなると、厳しいのが現状なのではないだろうか?

そんな中、あるテーマやキーワードを使って(=視点を変えて)生活者に提案する、と言う動きが出てきているのかも知れない。
それが今回「エコでエコノミー」というコトのようだ。






ファーストレディーに注目

2009-01-21 11:24:56 | アラカルト
日本時間の本日早朝(と言うより、昨日の深夜)、アメリカ合衆国新大統領が宣誓をし、いよいよ「オバマ大統領」が誕生した。
これから先、オバマさんの一挙手一投足が世界から注目され、影響を与えることとなる。

そこで、今日くらいはファーストレディーに注目したい。
ファーストレディーとなったミッシェル・オバマさんのファッションセンスは、これから先、女性のファッションスタイルもまた、夫であるオバマ大統領同様注目されると、思われるからだ(と言っても、中心になるのは女性週刊誌だろうが・・・)。

ワシントンDC.に向かう電車に乗り込む時、ミッシェルさんの服装は、シンプルなものだった。
ベージュのワンピースに、同じ色のコート。
差し色として、黒の裏地がチラリと見える。
余りにもシンプルすぎる服装で、「トレンド」と呼べるほどのモノはない。
反面、シンプルなデザインだからこそ、上質な素材だとすぐに分る。
コートは、風にふわりと舞う軽さとしなやかさから察すると、カシミヤのダブルフェイスだろうか。

そして、宣誓式の時の服装も基本は同じ。
コートとドレスの素材は同じ。
唯一、違うのはドレスの襟元の刺繍飾りだろう。
チョーカーのようなデザインで、襟元がとても華やかだった。
しかし、華やかさを出していたのは素材と色だろう。
ドレスはシルク素材のような光沢があり、ジャガードと呼ばれる華やかな生地のようだ(織柄に合わせて、所々にパールのビーズがついている)。
ただ、あの寒いワシントンと言うコトを考えれば、ラムなどの獣毛をブレンドした素材かも知れない(後で確認すると、同じ色のストールをつけているようだ)。

これまで、ファーストレディーの服装と言えば、有名なデザイナーが手がけたスーツと言うのが、多かったのだがミッシェルさんはどうなのだろう?
と言うのも、余りにもシンプルで「トレンド」と呼ばれるような、デザインが見られないからだ。
元々、ミッシェルさんは「ファッションセンスが良い」と言われてきた。
有名・無名関係なく「自分に似合うモノ」を、コーディネートをしているのが、その理由だ。
そして、それを本当に現したような、デザインなのだ。
もちろんそのような服装ができるのも、(180cmくらいあると言われている)あの身長があってのことなのだが、むしろ自分に似合うモノを知っているファッションと言えるだろう。

今回のシカゴ~宣誓式・就任式・パレードまでのミッシェルさんの服装は、40代のワーキングウーマンだけではなく、新入学を控えたお母さん達も参考になるエッセンスがいっぱい含まれている。
シカゴで着ていたようなワンピースにコートの組み合わせであれば、春らしい淡い色のスカーフを合わせれば、華やかになる。
ボリュームのあるアンティークブローチなどもオシャレだろう。

その意味で、新しいファッションリーダーの登場なのかも知れない。