日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

トヨタショックが、街に・・・

2009-01-23 19:48:26 | アラカルト
今日、昼間に用事があり「栄」に出かけた。
「トヨタショック」以来、初めて(オイオイ)と言ってよいくらい、ゆっくり名古屋の繁華街を歩いた。

以前なら、昼間の繁華街と言っても、多くの買い物客が地下街を歩き、百貨店にもそれなりの人がいた。
東京、大阪などでは百貨店が売上不振となっているが、名古屋ではそれほどでもない。
正しくは「それほどでもなかった」のだ。
と言うのも、「やっぱり、百貨店で!」という、一種のブランド志向が名古屋人には根強くあり、「それなりのお買い物は、百貨店」という消費行動があったからだ。

ところがその百貨店が、ガラ~ンとしている。
買い物客はいても、実際買い物をしていない。
それどころか、昼休みの時間帯(午後1時頃)だと言うのに、サラリーマンやOLの姿が極端に少ない。
今までなら、昼食後チョッとオフィスを出て、気分転換に買い物や書店に出かけると言うサラリーマンやOLの姿をだいぶ見たのだが、そのような姿すら余り見かけないのだ。

私が久しぶりに名古屋の繁華街に出かけたのは、上述したとおり「トヨタショック以来」だ。
実は、「名古屋=トヨタ本社」と言うイメージを持っている方が、多いと思う。
だが、トヨタと毎日新聞社が造った「ミッドランドスクエア」にある、トヨタ自動車のオフィスは、あくまでも「本社」ではなく「名古屋オフィス(=名古屋支店)」だ。
もちろん、「名古屋支店」と言ってもトヨタ自動車の企画部門などの中枢部署がある。
あるのだが、今回の「トヨタショック」で直接的な影響は、本社がある豊田市ほどではない。
まして、名古屋支店があるのは名古屋駅前の「ミッドランドスクエア」であって、栄では無い。
栄地区にオフィスを構える多くは、東京や大阪などに本社がある企業の「名古屋支店・名古屋支社」なのだ。

しかし、今回の「トヨタショック」は、実際余り関係の無さそうなトコロにまで影響を与えてしまっているようだ。
先行きが不安=節約ムードと言うだけではなく、街が持っているはずの「活気」そのものも奪ってしまっているのだ。
「トヨタが、あれだけ酷い状況なのだから・・・」という、心理的なショックの方が、生活者に大きく影響を与えている。
そんなことを、強く感じた1日だった。