日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

メンズ・メイク

2009-04-11 21:44:10 | トレンド
Yahooのトピックスにメンズ化粧品が好調 「こっそりメイク男」実はいると言う、ニュースがUpされていた。
ご覧になられた方も多いかも知れない。

「メンズ・メイク」という市場は、おそらく30数年くらい前から登場したのではないだろうか?
映画俳優・チャールズ・ブロンソンを起用した、男性用化粧品が最初だったのでは?と、記憶している。
それまでの「男性用化粧品」というと、いわゆる整髪料=ポマードが主流で、実際チャールズ・ブロンソンを起用した企業は、当時「丹頂チック」と言う社名だった。
それが現在の「マンダム」という企業名に変わったのは、この時のテレビCMの影響で、同時に整髪料しか扱っていなかった会社が、男性用化粧品と言う分野に変わった時でもあった。

それ以降、いわゆる女性化粧品メーカー(=資生堂、カネボウ)などが男性用化粧品に力を入れ始めるようになるのだが、その多くは髭剃り後のシェービングローションやコロン、もちろん整髪料がほとんどだった。

それが1980年代に入ると、一時「メンズ・メイク」が注目を浴びるようになる。
YMOやロックミュージシャン、ブリティッシュイノベーションと呼ばれたイギリス出身の若いビジュアル系ロック(パンク系も一部含まれる)、Popミュージシャンがこぞってお化粧をしていたのだ。
他にも、沢田研二さんが派手なメイクでテレビのヒットチャート番組に登場していたので、覚えていらっしゃる方もいるのではないだろうか?
その影響もあり、一時期(といっても、ほんの数年)資生堂が、メンズ向けネイルケア商品や、アイブローなどの化粧品を販売していたことがあった。
当時は「男が化粧なんて!」と、余りよい顔がされなかったのだが、この頃から「男子の眉毛を整える」というのが、水面下(?)で定着し始めたように思う。
今では、男子高校生の間では「眉毛を整えない男子はいない」という程、一般的になってきたようだ。

かつての「アイドル」と言う雰囲気ではない、「イケメン」が何かと話題になっていることを考えれば、「男も見た目が大事」というコトなのだろうか?
なぜなら最近の「イケメン」たちを見てみると、なんとお肌のきれいなコト!!
しばし、うっとりと眺めてしまう(というのは、私だけだろうか?女性の皆さん)。
そうやって考えれば、価値観の変化・時代の変化と言うコトになりそうだ。