日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

名古屋市長選と街歩き

2009-04-26 21:41:57 | Weblog
今日、名古屋市長選が行われた。
比較的早い時間帯に、選挙に出かけたついでにチョッと街歩きを楽しんできた。

投票所である小学校に行く度に思うことは、小学生が徒歩で通学しているのに、大人がクルマで乗り付けてくること。
高齢者との同伴なら理解ができるのだが、まだまだ30代と思しきカップルがクルマで乗り付けられると、元々駐車場が無い場所だけに迷惑なのだ。
確かに、名古屋はクルマ優先社会ではあるけれど、大人が歩いて10分程度の距離くらい歩いて欲しい。
クルマという便利なモノに頼ってばかりいると、本来見えるはずのモノ・コトを見落としてしまっている可能性が多いハズなのだ。
実際クルマに乗っている人がどれだけ、つつじやなんじゃもんじゃの木、ハナミズキなどが、街を彩っているのか気がついているのだろうか?
「効率」とか「合理性」ばかりを追い求めていると、大人が一番必要としている「心の栄養」を忘れてしまうように思うのだ。

投票所である小学校まで、のんびり歩いていると「あれ!」と思うことにいくつかあった。
近所のおいしいと評判だったお寿司屋さんが、閉店していた。
店主であるご主人と奥様のお2人で切り盛りをしていたお寿司屋さんで、中日ドラゴンズの選手も時々来られるというお店だった。
閉店したお店のシャッターには、閉店の挨拶文が張ってあり、読んでみると「老いには勝てず・・・」とあった。
「(こんな身近なところにも)後継者問題があったのだ・・・」と、考えてしまった。

以前は、「あれ!こんなところにこんなお店が出来ている!!」という感じで、新しいお店を見つける楽しみがあったのだが、今日イロイロなわき道を歩いてみると「あれ!このお店も閉店している・・・」というトコロばかり。
「何となく、街の活気がなくなってしまている」と言う感覚ではなく、実感をしてしまった。

そして、「放置自転車の保管駐輪場」の脇を通ったとき、これまでと違う風景を見た。
これまで幾度となく、通ってきた「保管駐輪場」だが、いつも目にするのは駐輪場に収まりきらないほどの自転車の数だった。
それが、今日はこれまでの1/3程度しかなかったのだ。
駐輪場の整理をし、長期保管自転車を処分した直後だったのか?それとも、この不景気で保管案内を見て受け取りに来る人が多いのか?(入り口にある案内板に、そのような内容が記載(第6条第2項)されていた)。
ただ、これまでとは比べモノにならないほどの少ない台数だったことを考えると、おそらく受け取りに来る人が増えているのではないだろうか?
こんなトコロにも、今の経済状況というモノを感じてしまった。

経済新聞で、経済の動向を知ることは重要なコトだ。
だが、実際街中を歩いて見ると、情報だけではない実感としての経済や社会状況を感じることができる。
そんな街歩きが出来た1日だ。

ところで・・・名古屋市長選に当選した河村氏は、この状況をどれだけ知って市政に取り組むのだろう?


SMAP草報道に見る、マスコミの姿

2009-04-26 07:41:20 | アラカルト
昨夜、テレビ朝日系「スマステ」を見ていたら、番組冒頭、司会の香取慎吾さんが先日の「草剛・公然わいせつ罪での逮捕」についての謝罪をしていた。
原稿が無いのだろう、所々言葉を詰まらせ、涙を浮かべそうになりながら、「スミマセンでした」と、謝罪をしていた。
個人的には、「何も香取君が、謝罪する必要は無いんじゃない?」という気がしたのだが、「メンバーで一番仲がよい」というコトや「スマステの準レギラー」というコトを考えてのことだったのだろう。

それにしても、今回の事件ではマスコミのイロイロな姿を見せてもらった。
事件が起きた直後の、過剰とも思える大騒ぎ。
確かに、人気アイドルグループのメンバーであり、公共性の高いCMなどへの出演も多く、そのタレントイメージが「清潔でいい人」であっただけに、衝撃的だったとは思う。
ただ、「それにしても・・・」と言う気がするほどの、騒ぎだったように思う。

一部では事件直後から「容疑者」扱いをされていたのに、釈放後は「さん」付けになったと言う指摘もあるようだが、それは当然だろう。
なぜなら、現行犯逮捕なのだから。
これは警察の問題と言うことになるのだが、「公然わいせつ」というほどの事件だったのか?と言うコトや、「家宅捜査」までする必要があったのか?と言うコトだと思う。
夜桜見物の宴会で、お酒を飲み、裸同然で大騒ぎをした一般人が、この春どれだけいたことだろう?と考えると、「人気タレント」という「社会的影響力」と言うコトだとすれば、このような「警察のあり方」を指摘すべきだったのでは?
そして、ニュースの重大性を考えれば、当日裁判が行われていた「小室哲也・詐欺事件裁判」の方が、事件としては悪質で、(マスコミがよく言う)「社会的裏切り行為」だろう。
本来なら、このニュースがトップで報道されるべき内容だったはずだ。

その後、「謝罪記者会見」では「NHKと事務所との約束を破り、中継」をしたりしている(紹介記事は毎日新聞)。
事務所が謝罪記者会見をしたのが、夜の9時で丁度NHKのニュースの時間と重なったために、NHK側はトップで中継したかったのだろう。
だが、事務所との約束を破ってまで、この会見を生中継する必要があったのか?と言うコトがわからないのだ。
「天下のNHK」が、一人気タレントのこのような事件の謝罪記者会見を、ニュースのトップに生中継しよう!というコトに、一種の「情けなさ」を感じたのだ。
まるで「視聴率を稼ぎたい!」的、生中継のような気がするのだ。

謝罪記者会見でも、どこかチグハグな空気がテレビの画面から感じたのは、質問をする記者が「謝れば済むのか?」的な質問や、「どうして、泥酔するまでお酒を飲んだのか?」という、「そんな質問されても、答えようが無いでしょ?」的な質問に終始したからだろう。
そこには「スクープ狙い」というようなモノを、感じてしまうのだ。

「マスコミが大人になって」という気がしたのは、私だけだろうか?